「湖北のおはなし」の井筒屋、駅弁事業から2月末で撤退 滋賀・米原、ファンから惜しむ声
産経ニュース / 2025年1月3日 16時52分
弁当の製造販売などを手掛け、今年で創業171年目を迎えた老舗「井筒屋」(滋賀県米原市)が、2月末で駅弁事業から撤退すると発表した。滋賀の郷土料理を織り込み、冷めてもおいしいと評判だった人気弁当がなくなることに、ファンからは「残念」「悲しい」など惜しむ声が上がっている。
同社は1日、ホームページ上に「駅弁事業からの撤退のご挨拶」と題した文書をアップ。8代目社長である宮川亜古氏の名で、食の工業品化の加速や店舗を構える米原が交通の要衝ではなくなったことなどを理由に挙げ、「手拵(こしら)えの文化も影を潜めつつある」とし、「時代の変遷に振り回されることなく、とるべき道を選び、駅弁事業からは撤退致します」と結んだ。
江戸時代末期の安政元(1854)年に長浜船着き場(滋賀県長浜市)で、旅籠(はたご)として開業。明治22(1889)年7月の東海道線全通を機に、交通の要衝である米原市に拠点を移し、駅弁事業を始めた。
「その土地ならではの駅弁」を模索する中、昭和62(1987)年の国鉄民営化に伴って東京―新大阪間の他の駅弁業者との企画で誕生したのが「湖北のおはなし」だ。竹すだれの容器に、地元名産である「鴨のロースト」や「ワカサギのあめ煮」、「赤かぶ」などが入った同社を代表する人気弁当だ。
同社によると、撤退の知らせを聞いた住民や帰省客から「弁当はまだあるか」などの問い合わせが寄せられているという。井筒屋の駅弁事業自体は3月20日に終了するが、弁当の最終納品は2月28日となっている。
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