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「文化への蛮行」伊フィレンツェ、迷惑観光客に怒り集中 歴史地区で像にわいせつ行為

産経ニュース / 2024年7月19日 11時12分

フィレンツェで像に抱き着く女性観光客をとらえた写真。SNSに投稿された(フェイスブックより)

イタリアの歴史都市フィレンツェで、女性観光客が酒と豊穣(ほうじょう)の神バッカス像に抱き付き、キスする様子を映した写真がSNSで広がり、「わいせつ行為で文化を侮辱した」と批判が相次いでいる。米CNNは17日、市当局が捜査に乗り出したと報じた。

像は観光名所ポンテベッキオ(ベッキオ橋)に近い街角にある。16世紀に彫刻家ジャンボローニャが手がけた作品の複製で、裸体のバッカスが片手をあげて立つ姿を表している。

女性は像によじ登ってキスし、尻を像の下半身に押し当てるポーズをとっている。写真は、同市の観光トラブルなどを集めたアカウントに投稿された。「フィレンツェをディズニーランドにした結果がこれだ」「まるで疑似セックス」などの反応が書き込まれた。

像のオリジナルは市内の美術館に所蔵されているが、メローニ政権与党の地元下院議員は「文化に対する許しがたい蛮行。ルールを守らない人には罰金を科せ」と訴えた。

市の当局者はCNNで「女性は酔っているようだ」と発言した。身元が特定されたら文化財乱用を禁じる条例に沿って罰金を科し、市内への立ち入りを禁止することになるだろうと述べた。

フィレンツェはルネサンス文化発祥の地で、町並みは世界遺産に指定されている。37万人の市人口に対し、年間一千万人以上の観光客が訪れ、オーバーツーリズムが問題化している。昨年9月には、ドイツ人観光客が写真を撮ろうとして16世紀の噴水像によじ登り、一部を破損する事件があった。

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