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生食は好まれないが、漬物は歯触り抜群 大和三尺きゅうり復活へ

産経ニュース / 2024年7月12日 20時0分

「大和三尺きゅうり」の復活に取り組む生産者ら=奈良県天理市

奈良県天理市は12日、かつて大和高原地域を中心に栽培されていた「大和三尺きゅうり」の復活に向けて取り組むと発表した。すでに市内の農家で栽培、収穫されており、9月にはこのキュウリを使った奈良漬けが販売される。

大和三尺きゅうりは明治後期に県内で交配育種した長さ40~50センチの品種。長尺のため箱詰めやまっすぐに生育させることが難しい上、皮が厚い。生食が好まれないこともあり、昭和40年代には市場から姿を消した。だが、厚みのある皮は漬物などに加工すると、ポリポリとした歯切れの良さが際立つ。

市はこのキュウリを特産品として育てたいと、同市の大和農園に依頼して苗を復活。同市上仁興町と下仁興町の4農家が栽培を始め、昨年夏ごろに5600本を収穫した。奈良漬けにするため、NPO法人らいず(天理市)が辻漬物(大阪府貝塚市)から指導を受け下処理を担当。稲田酒造(天理市)がそのキュウリを酒粕に漬け込んだ。9月に完成予定で、販売方法などは今後検討する。

生産者の大野賢一さん(70)は「栽培に手間がかかるが、1年間漬け込んだと思えぬほど良い食感が楽しめると思う。天理が誇る農産物にしたい」と期待する。

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