「京都五山送り火」で23万円の特別体験プラン販売、インバウンド向け

大文字山の最も大きな火床＝昨年８月

京都市観光協会は、お盆に迎えた先祖の霊を送る伝統行事「京都五山送り火」（１６日）を夕食付きで鑑賞する訪日外国人観光客（インバウンド）向けの特別体験プランの販売を開始した。点火前には各山に登り火床を見学できる。

京都五山送り火連合会の協力を得て、初めて企画した。価格は１人２３万円（税込み）で募集は先着２０人。経費を除いた収益は、送り火の保存と継承に活用する。

特別体験では１６日の日中、英語ガイド付きで五山に４人ずつ登り、火をたく火床を見学したり、保存会関係者から送り火の歴史や意義などの説明を受けたりする。点火時には旧三井家下鴨別邸（京都市左京区）などで、夕食後に送り火を鑑賞する。（田中幸美）