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千葉県警と自衛隊が女性対象の就職説明会 現役の女性警官、自衛官が働きやすさをアピール

産経ニュース / 2024年7月9日 18時12分

女性警察官(右)の指導を受けながら救助現場での毛布を使った搬送方法を体験する学生=9日、千葉県船橋市の市総合体育館(松崎翼撮影)

千葉県警と自衛隊は9日、同県船橋市総合体育館(船橋市習志野台)で女性を対象にした就職説明会を開催した。現職の女性警察官・自衛官が業務内容の説明や実技披露で仕事のやりがいを伝えるとともに、仕事と家庭の両立などライフワークバランスの充実もアピール。両者ともに応募者の減少が続く中、誰もが活躍できる労働環境であることを発信し、志願者数の増加につなげたい考えだ。

「男性しかできない仕事はほぼない。厳しさはあるが、やりがいや達成感も大きい。ぜひチャレンジしてほしい」

女性警察官は、会場に集まった地元の高校生や専門学校生計15人にこう呼び掛けた。毛布を使った要救助者の搬送体験や、逮捕術の実技披露なども交え、学生たちにわかりやすく業務内容や魅力を伝えた。

説明会は、県警船橋東署と警備部第3機動隊、自衛隊の千葉地方協力本部船橋出張所が実施。業務の魅力だけでなく、産休・育休の制度面や働き方についても手厚く説明し、「(育休などを)取得してもキャリアに不利益が生じることはない」(女性警察官)と強調した。学生たちは警察学校での生活について若手警察官に質問するなどして、真剣な表情で説明に聞き入っていた。

小学生のときから警察官にあこがれていたという大原簿記公務員専門学校千葉校の神田亜弥さん(19)は「実際に働いている人の声が聞くことができてとても良い機会だった。厳しさはあっても協力し合って仕事に取り組むところが魅力的に感じた」と話した。

各業界で人手不足が叫ばれる中、安全、安心を守る共通の使命を持つ警察官と自衛官も人材確保に頭を悩ませている。県警の令和5年度の採用試験の応募者は元年度よりも900人程度少ない3140人。倍率は3・1倍で最も低かった。6年度は年2回の試験で計475人を採用するが、うち女性は過去最多の100人を予定する。

船橋東署幹部は「児童虐待や性犯罪における被害者の対応など女性の力が必要な場面は少なくない。多くの人に応募してもらいたい」と力を込めた。第2回試験は8月20日まで申し込みを受け付けている。

自衛隊も女性の採用に力を入れる。女性自衛官の比率は今年4月時点で約9%。12年度までに12%に引き上げたい考えだ。女性自衛官は「子育て中も時間を調整して勤務ができる。しっかりと休みもとれる労働環境になっている」と学生たちにアピールした。(松崎翼)

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