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わらべ歌、お囃子初披露 祇園祭・白楽天山

産経ニュース / 2024年7月12日 19時53分

稽古する白楽天山お囃子研究会のメンバー=京都市下京区

ロウソク一丁献じられましょう-。祇園祭前祭(さきまつり)に参加する白楽天山(京都市下京区)は、宵山期間にちまきやお守りなどの授与を勧める子供たちのわらべ歌にお囃子(はやし)の伴奏をつけて、今年初めて披露する。

宵山期間は多くの山の会所で、子供たちがちまきやお守りの授与を勧める「ロウソク売りのわらべ歌」が響く。しかしいずれも子供の歌だけで、お囃子が伴奏につくのは珍しいという。

白楽天山保存会の小杉源一郎代表理事(56)によると、白楽天山でも子供たちがわらべ歌を歌っていた時代があったが、少子化の影響で伝統は途絶え、近年は録音した音源を使用していた。約10年前からマンションの建設などが進み、少しずつ子供たちの姿が戻ったことを機に、保存会は子供たちの「生歌」の復活を決めた。わらべ歌の伴奏にお囃子を乗せるアイデアも飛び出し、約10人の有志が「白楽天山お囃子研究会」を結成。ほとんどのメンバーがお囃子初心者ながら、昨年夏から稽古を重ね、本番で披露できるまでに上達した。

同研究会の市川伊蔵代表(52)は「山でお囃子を始めたところはなく、なかなかのビッグイベント。ぜひ歌と一緒に聞きに来て」と話している。

お囃子つきのわらべ歌は会所で13~16日の午後5~7時、随時披露される。(田中幸美)

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