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保育所の壁に絵を 保育士目指す千葉・松戸の聖徳大生が動物などデザイン 子供たちも歓声

産経ニュース / 2024年8月21日 15時15分

保育所内の壁に絵を描く聖徳大生ら=20日、松戸市の六実保育所(松崎翼撮影)

保育環境の向上に一役買おうと、保育士などを目指す聖徳大(千葉県松戸市)の学生らが、松戸市立六実保育所の古くなった壁面をアートで彩るプロジェクトに挑戦した。19~21日の3日間かけ、豊かな自然や愛らしい動物などが描かれた親しみやすい壁画を仕上げた。子供たちも興味津々の様子で、学生たちと親睦を深めながら絵に見入っていた。

生後6カ月以上の約140人が通う六実保育所。昭和50年の開設から約50年が経過し、壁面は色あせていた。そこで、市が「子供たちが喜ぶよう、古くなった壁を明るい環境に生まれ変わらせてほしい」と、児童学科の大成哲雄教授に制作を依頼。保育士や教員など子供たちとかかわる仕事を志す4年のゼミ生10人が立ち上がった。

玄関や2階のトイレの入り口の壁などに、トラやウサギ、イルカなどカラフルでかわいらしい動物たちが登場。全ての壁で汽車の線路がつながるように描くなど、子供たちの冒険心をくすぐる工夫も施したほか、かつて近隣に位置していた牧場をイメージしたのどかな風景も目を引く。

制作に当たり、学生たちは6月下旬に保育所を下見。保育士らの意見も聞きつつ、話し合いを重ねてデザインを練り上げていったという。

「今から色を塗るよ」「楽しみにしてて」。今月20日、つなぎ姿の学生たちは、子供たちに優しく語り掛けつつ、額に汗をにじませながら筆やスポンジ、クレヨンなどを駆使して壁を彩っていった。子供たちは「すごい」「かわいい」と大きな歓声を上げ、目を輝かせていた。

伊沢梨瑚さん(21)は「見て楽しい気持ちになるような親しみやすい絵を意識した。交流した子供たちのアイデアも取り入れて描くのが楽しかった」と笑顔。大石彩友実さん(21)は「保育所に慣れない子供も通いたいと思ってもらえるように工夫して描いた。子供たちの創造力が育まれたらうれしい」と話した。

大成教授は「保育の現場の様子を感じながら描けるのは、学生たちにとっても大きな学びの場となる」と力を込めた。

(松崎翼)

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