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キッチンカー転用、移動薬局に 被災地支援へ調剤薬局とケータリング企業 大阪・大東

産経ニュース / 2024年7月28日 12時0分

協定を締結したアクセスライフの住川奈美代表取締役(左)とエースケータリングの宮本聡代表取締役(右)。中央は大東商工会議所の浅野弘資会頭=7月11日、大阪府大東市

被災地支援へタッグだ。大阪府内を中心に調剤薬局を展開する同府大東市の企業が市内のケータリング会社からキッチンカーの提供を受け、災害時に車内で薬を調剤できる医薬品供給車両(移動薬局)として転用する。車両の保有コストがかからないのがメリットだという。

2社は和歌山、石川両県でも調印薬局を構えるアクセスライフと、キッチンカーによる移動販売事業を手掛けるエースケータリング。両社の代表取締役が大東商工会議所でキッチンカーの提供に関する協定の締結式に臨んだ。

能登半島地震での店舗被害は軽微だったが、アクセスライフの住川奈美代表取締役が「自社でも被災地を支援できないか」と医薬品供給車両の保有を検討。だが、購入費用だけで約1200万円かかり、維持費用もかさむことから同商工会議所に相談したところ、エースケータリングとの話がまとまった。

同社は災害現場で食事を提供した実績があり、災害時の炊き出し支援で大東市とも協定を締結済み。宮本聡代表取締役は今回の協定締結について「異業種で考えもしなかったが、ビジネス以外でも活用してもらえる」と歓迎。「有事にいかに力を発揮できるか」と話す。

車両は1・5トン車。シンクなどはすでに備わっているため、分包機や薬品棚などを積めば、薬剤師とともに被災地へ出発できる。有事の際、エースケータリングが車両を提供する。車両での宿泊も可能といい、主に災害直後の避難所での活動を想定する。

住川氏は「一企業で車両を持つのは難しかった。被災地支援へ企業同士で手を携えたい」。今回、仲介役となった同商工会議所の浅野弘資(ひろつぐ)会頭は「異業種の連携で新たな価値の創出につながっていけば」と期待を込めた。

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