60歳の誕生日控え横田めぐみさんに歌声のエール 同級生「翼をください」合唱 新潟市

横田めぐみさんの母校、新潟市立寄居中で「翼をください」を合唱する同級生ら＝4日午後、同市中央区（本田賢一撮影）

北朝鮮に13歳のとき拉致された横田めぐみさんが5日に還暦（60歳）の誕生日を迎えるのを前に、めぐみさんの母校、新潟市立寄居中の同級生らが4日、同校の音楽室に集まり、一日も早い再会を願って「翼をください」などを合唱した。

同級生らは5日、めぐみさんとの再会を誓うチャリティーコンサートを同市内で開催。この日はコンサートのリハーサルのため、14人が集まった。

「翼をください」は、めぐみさんが中学1年のときにクラス対抗合唱コンクールで歌い、優勝した曲。同級生たちは、めぐみさんが翼を得て自由になり、再会がかなう日が訪れることを願い、歌い続けている。

同級生の会の池田正樹代表（60）は「13歳で北朝鮮に拉致された少女が異国の地で還暦を迎える。信じられないことだ。石破新政権は自分の子供が拉致されたと思って、本気で問題解決に取り組んでほしい」と訴えた。

同級生の一人、平田美和子さん（60）は「早く帰ってきてほしいとの思いを胸に歌いました。私たちの歌声が北朝鮮に届いてくれれば」。ピアノを演奏した元音楽教師の根津順子さん（84）は「めぐみさんが帰ってこないまま47年が過ぎ、光が見えてこないのがむなしい。今年こそは帰ってきてほしいと願いながらピアノを演奏した」と語った。