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村田珠光にちなんだ珠光茶会 初のインバウンド向け茶会や関東圏向けのツアーも

産経ニュース / 2024年11月14日 10時45分

「珠光茶会」の会見に出席した実行委メンバー=奈良市役所

奈良市や同市内の社寺などでつくる実行委員会は「第11回奈良大茶会 珠光(じゅこう)茶会」を来年2月7~11日に開く。市内8社寺を主会場に茶道7流派がそろう。今回初めて関東圏からの公式ツアーが組まれたほか、会期外の2月2日にはインバウンド(訪日外国人)向けの茶の湯体験会も開催し、幅広い人に茶の文化に触れてもらう。

奈良出身で「わび茶」を創始した室町時代中期の茶人、村田珠光(1423~1502年)にちなんだ茶会。珠光誕生の地である奈良の魅力を茶の湯を通して発信しようと平成26年に始まり、ほぼ毎年この時期に開催されている。

会場は東大寺、春日大社、元興寺、大安寺、西大寺、唐招提寺、薬師寺、法華寺の8社寺のほか、東大寺の遣迎庵(けんごうあん)、奈良国立博物館の八窓庵、名勝大乗院庭園文化館などにも茶席を設ける。参加流派は表千家、裏千家、武者小路千家、遠州流、石州流、藪内流、宗徧流の7つ。子供向けの企画もある。

公式ツアーは、2月10~11日の1泊2日で奈良ホテルに宿泊し、11日は法隆寺を巡った後、元興寺でのお茶会に参加する。

インバウンド向けの茶会は、奈良町にぎわいの家(中新屋町)で開催。抹茶と日本茶を味わうほかお点前の体験ができる。

同実行委会長の花山院弘匡・春日大社宮司は「神道の自然とともに生きる考えが具現化したのが茶室でありお茶だ。関東の人や外国の方にぜひ体験してもらいたい」と話す。

一般の茶会の予約は土日祝日と年末年始を除き、12月2日~来年2月7日、予約センター(050・1741・7114)で扱うほか、ウェブ(24時間無休)でも受け付ける。食事の有無などの内容や会場は日によって異なる。公式ホームページで確認。

公式ツアーは阪急交通社の「極シリーズ」の1つで、旅行代金は18万円(2人1室)と20万円(1人1室)。申し込みは、同社のホームページから。

インバウンド向け茶会の料金は1人3千円。予約は土日などを除き12月2日~来年2月1日、予約センター(050・1721・8957)とウェブで受け付ける。

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