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リアルさ重視、家屋の壁にハンマードリルで穴 兵庫県警機動隊員ら災害訓練

産経ニュース / 2024年6月27日 20時30分

建物内に取り残された人を救助する訓練で、進入口確保のため壁に穴を開ける機動隊員たち=27日午前、兵庫県南あわじ市(藤崎真生撮影)

地震を含む災害発生時の救助技術向上を目指し、兵庫県警機動隊と南あわじ署は27日、同署倭文(しとおり)駐在所(南あわじ市倭文庄田)で、老朽化に伴い取り壊し予定の建物を活用した「災害警備訓練」を行った。壁に穴を開ける、木を切り倒すなど実際の救助活動さながらの内容となっており、各参加者は有事の際の対応策を確認していた。

災害発生時、負傷者らを迅速に救い出す技術を磨くために実施された。訓練には全体で約25人が参加。機動隊員は、大規模災害発生時に被災地へ向かい、被災者らの救出や救助活動を担う「広域緊急援助隊」のメンバーで、能登半島地震に派遣された隊員も多くいるという。

署の中井秀樹署長は訓練に先立ち、「想定通りにいかないケースもあるが、きたるべき災害(の現場)では、その実力が発揮できるように」と訓示した。

会場の駐在所は2階建てで築約45年を経ており、今後、建て替えられる。訓練は、災害で損傷した建物内に取り残された人を救助するとの想定で実施された。

隊員らは建物への進入口確保のためハンマードリルという器具で壁に穴を開けたり、建物周辺の樹木などの障害物をチェーンソーで排除したりしていった。これら2つの作業は並行して行われた。

その後、はしごで2階から入った隊員2人は、負傷者役の別隊員をストレッチャーに乗せ、階段で降りて外へ出ようと試みた。しかし、乗せたままでは建物の構造上、階段を降りたところで「方向転換は不可能」と判明。このため、負傷者役をストレッチャーから降ろして担ぎ、正面入り口から脱出していった。

このほか、壁に開けた穴からの搬送も実施。参加した30代の男性機動隊員は「『少しでも多くの人を救えるように』との思いで日々、訓練に取り組んでいます」と語った。

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