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渋沢栄一と津田梅子、北里柴三郎のゆかりの地、盛り上げに力注ぐ 3日から新紙幣発行

産経ニュース / 2024年7月2日 16時11分

生産が追いつかないという人気商品「おさつのお札パン」=東京都北区(宇都木渉撮影)

平成16年以来、20年ぶりとなる新紙幣の発行が3日から始まる。1万円札の渋沢栄一をはじめ、紙幣の顔となる人物ゆかりの地では、この機会を盛り上げようとイベント開催などに力を注いできた。

日本資本主義の父と呼ばれ、約500の企業の創設に関わった渋沢。「王子製紙」もその一つで、東京都北区王子には明治初期に工場が置かれた。区内には紙幣が印刷される国立印刷局東京工場もあることから、区は財務省が新紙幣の製造を発表した翌月の令和元年5月、「東京北区渋沢栄一プロジェクト」を立ち上げた。

JR京浜東北線王子駅の高架下には「渋沢栄一翁が人生の拠点とした地 東京都北区王子へようこそ!!」と書かれた看板を設置。駅隣接の公園近くにも昨年4月、渋沢にまつわるアンテナショップ「渋沢逸品館TSUNAGU marché」を開業させた。昨年8月から新1万円札を模した「おさつのお札パン」の販売がはじまり、2日には5千円札と千円札のバージョンも新たに加わった。

「生産が追い付かない」と話すのは、区と連携して店を運営する地元企業「旺栄」の鈴木知子さん。店内には渋沢の出身地、埼玉県深谷市などの品々も置かれ「渋沢さんを通じて北区と、さまざまな地域とのつながりが生まれている」と手応えを口にした。

5千円札と千円札の顔である津田梅子、北里柴三郎にはそれぞれの名前を冠した学校が設置され、多くの人材が巣立っている。東京都小平市の津田塾大では1月、津田と2代前の旧5千円札で肖像画が使われた新渡戸稲造とのエピソードについて岩手県の新渡戸基金理事長、藤井茂氏が講演した。港区の北里大では、3日に記念博物館をリニューアルオープンするといい、担当者は「学内に博物館リニューアルのポスターが貼られ、『いよいよだ』という思いだ」と声を弾ませた。

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