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夏のワインは爽やかにはじけるシャンパーニュ  気の置けない仲間と楽しんで いきいき人生の処方箋

産経ニュース / 2024年7月4日 8時0分

亀山祐美医師

夏のワインと言えばやはり、爽やかにはじける発泡酒。その頂点に君臨するのが、フランスのシャンパーニュ地方で時間をかけて造られたものだけが名乗る「シャンパーニュ」。日本では「シャンパン」と発音されることもあります。同じような発泡酒でも、他の地域で造られたものは、フランスならクレマン、イタリアならスプマンテと、別の名で呼ばれます。

フランス留学中には、いろいろなシャンパーニュを楽しみたいと、週末に足しげくシャンパーニュ地方を訪れました。どのメゾン(ワイン生産者)を訪ねても、おもてなしの心が息づく宿泊施設やパーティー会場が整えられていて、温かく心地よい時間を過ごすことができました。

シャンパーニュは、ブドウを発酵させてできたワインを、再び瓶の中で発酵させて造ります。

ボトルにワインを入れ、大さじ山盛りの砂糖とパン作りで使うようなイースト(厳密には少量のショ糖とブドウの皮に付いている天然酵母の加工品)を加えて、蓋をします。すると瓶の中で発酵が起こり、大量の炭酸ガスが発生。このとき瓶の中の圧力は、なんと6気圧にもなるのだとか。そのまま瓶の中で、生成される沈殿物ごとじっくり時間をかけて熟成させます。ワインに砂糖を入れてからシャンパーニュが出来上がるまで、3年以上もかかるのだそうです。

長い時間をかけて丁寧に仕上げられたシャンパーニュの楽しみ方は、さまざま。おめでたい席では、きれいなピンク色のロゼシャンパーニュで乾杯すると心が弾みます。添えるおつまみの定番はチーズやナッツ、生ハムなど。魚料理や肉料理と合わせると、食事の脂っぽさをすっきりさせる効果があります。アレンジとしては、オレンジジュースで割れば、女性に人気のカクテル「ミモザ」になります。

おいしいお酒と料理が並ぶテーブルを囲み、気の合う人たちとおしゃべりして人生を楽しむことは、認知症予防にもつながります。新型コロナが収まり、会食や飲み会も頻繁に開かれるようになりました。そろそろボーナスも出る頃。この夏はちょっと奮発して、冷たいシャンパーニュで乾杯しましょう! (東大病院老年病科 医師 亀山祐美)

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