パリ五輪総合馬術団体銅メダリスト、北島隆三選手が後輩たちにメッセージ

北島選手の快挙を祝う懸垂幕の前で声援を送る生徒たち＝奈良市

パリ五輪総合馬術団体の銅メダリストで奈良県立山辺高校（奈良市）出身の北島隆三選手（38）は2日、ロンドンからオンラインで、この日始業式を迎えた同校の在校生約180人にメッセージを送った。生徒らはスクリーン上に映し出された北島選手の言葉に熱心に耳を傾けた。

北島選手は、平成15年に県内の高校で初めて創設された馬術部に所属。当時馬術部顧問だった服部秀一さんと連絡を取り合う中で、今回実現した。

始業式では、自身の座右の銘で、当時校長だった古川二郎さんから教わった「3C」という言葉について紹介。「チャンス」「チャレンジ」「チェンジ」を表すと説明した上で、「環境を変えても、果敢に挑戦することを恐れない人にチャンスは訪れる。部活動や遊び、勉強、どんな小さなことでもいいから続けることで将来につながるチャンスをつかんでもらいたい」と語った。

唯一の現役馬術部員である3年、竹島夏都さん（18）は「（北島選手の活躍は）勇気づけられた。私も国体が控えているので、気を引き締めて臨みたい」とあいさつした。

その後、生徒たちはお礼として、北島選手へ向けて「4年後のロス五輪での活躍を楽しみにしています」などと応援メッセージを送る動画を撮影した。動画は後日、北島選手のもとに届けられる。