「患者が希望持って暮らせるように」 認知症当事者の活動団体などにシチズン賞

表彰状を手にする受賞者＝30日、東京都千代田区（堀川玲撮影）

社会に感動を与えた活動を表彰するため、シチズン時計が創設した「シチズン・オブ・ザ・イヤー」の令和6年受賞者に、認知症の当事者たちが自分らしい主体的な暮らしができる社会の実現を目指す一般社団法人「日本認知症本人ワーキンググループ」などが選ばれた。

東京都内で30日に表彰式が行われた。45歳の時に認知症を発症し、同法人の代表理事を務める藤田和子さん（63）は「（認知症になって）生きる力を失ってしまう人も少なくない。誰が患っても希望を持って暮らせる社会のため、チャレンジしていく」と語った。

他に受賞したのは、自分たちの体験を生かして不登校の相談に応じる名古屋市の小沢ちえさん（50）と娘のほのさん（21）、ベトナムで小児がんの子供たちを支援する東京都の渡辺和代さん（58）。