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キーマカレーと笑顔 一人で提供 「元町通り3丁目」(神戸市)  もっと勝手に美食倶楽部

産経ニュース / 2025年1月19日 8時0分

ランチのバリエーションを増やそうと、元町周辺を散歩していると「神戸キーマカレー」と書かれた看板を見つけた。兵庫県庁や兵庫県警本部から徒歩数分の距離にあるカレー店「元町通り3丁目」(神戸市中央区)。メニューは神戸キーマカレー(750円)1品のみということに興味を持ち、店を訪れると店主の中橋恵美さんが笑顔で出迎えてくれた。(喜田あゆみ)

中橋さんは「食べることが大好き」だったことから、大学では栄養士の資格を取得。大学卒業後は独立行政法人などで働き、40代後半だった平成24年に「1人で仕事ができる飲食店を開きたい」と一念発起し、同店を開業した。「1人でやるならメニューは1品」と考え、家族から好評だったキーマカレーを販売することに決めたという。

席数はカウンター6席とテーブル4席の計10席。ランチで勝負するため、客のターゲットは「若いサラリーマン」だといい、開店から3年ほどたったころには、口コミなどで近くで働く常連客も増えていった。「働いている人のランチは1千円未満にしたい」との思いで、物価高の中でも値段を抑えてきた。

開店から約13年間、変わらぬ味のキーマカレーは、淡路島産タマネギや牛すじなどをふんだんに使って煮込み、うまみが凝縮されている。ネギのトッピングは客からの発案だといい、食感が良いアクセントに。トッピングの「特製ホワイトチーズ」(100円)は自家製ホワイトソースにとろけるチーズを合わせており、カレーの辛さと相性抜群だ。「とろとろ煮たまご」(100円)も絶品で、あっという間に完食した。

昨年12月からトッピングに「ヒレカツ」(2枚200円)を追加。ジューシーでやわらかいヒレカツは既に人気が高いという。トッピングの追加について、中橋さんは「次は10年後くらいかな」と笑顔をみせた。

「お客さんの成長や変化を楽しみながら今後も1人でお店をやっていきたい」と中橋さん。13年間で客にカレーを提供するだけでなく一人一人との交流も大事にし、多くの常連客の成長や変化を見つめてきた。1時間ほどの取材で中橋さんとの会話を楽しみ、店を後にする頃には、何度も通いたくなるほどキーマカレーも中橋さんの人柄も大好きになっていた。

神戸市営地下鉄みなと元町駅から徒歩1分。神戸市中央区元町通3の11の10。メニューは神戸キーマカレーのみで、店主自慢の特製ホワイトチーズや、ネギ増量(50円)などのトッピングも楽しめる。日曜定休。午前11時半~午後7時。問い合わせは(078・393・5250)。

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