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京都の混雑情報を「見える化」、デジタルマップの運用始まる

産経ニュース / 2024年11月16日 7時0分

観光地の現在の混雑状況などを知ることができる(京スマのウェブサイトから)

多くの観光客でにぎわう秋の観光シーズン対策として、国や京都府・京都市でつくる「京都エリア観光渋滞対策実験協議会」が、京都市内と近郊の混雑情報や観光情報を発信するデジタルマップ「京都スマートナビ(京スマ)」の運用を開始した。混雑情報を見える化することで、観光客の分散などを促す。

協議会は、道路渋滞を緩和する取り組みを進める中で観光地の混雑に注目。新たにデジタルマップを開発した。

京スマは、市の観光オフィシャルサイトの日本語版と多言語版で閲覧でき、英語や中国語、韓国語など、7言語に対応。市内と近郊の地図に観光スポットの情報や公衆トイレ、手荷物預かり所などの位置が落とし込まれており、紅葉情報も公開されている。目的地までの最適ルートの検索も可能だ。

またライブカメラ映像を人工知能(AI)が自動検知し、観光スポットの混雑情報を3段階で知らせる。

協議会の担当者は「リアルタイムの情報を確認してもらい、快適に観光を楽しんでもらえれば」と話している。(入沢亮輔)

イオンモールで「パークアンドライド」、特典も

全国で貸駐車場を運営する「タイムズ24」(東京)は京都観光の渋滞緩和に向け、京都市内のイオンモール3店、京都市と連携し、駐車場の遊休スペースを使った「パークアンドライド」を実施している。店舗のレシートや観光施設の半券などを提示すると駐車料金が無料になるなどの特典がある。

京都市などは、郊外に車を駐車し公共交通機関で観光地に入るパークアンドライドのさらなる促進を目指している。実施店は、イオンモール京都五条(京都市右京区)▽京都桂川(同市南区)▽KYOTO(同市南区)。車で来店して買い物し、さらに店から公共交通機関に乗り換えて京都市内の観光を楽しみたい人が対象。期間は京都五条店とKYOTO店が29日までの平日、京都桂川店は12月1日までの全日。

各店とも精算時、インフォメーションで当日のレシート(KYOTO店は税込み100円以上)と一緒に、京都五条店とKYOTO店は観光施設のチケット半券などを、京都桂川店は市交通局発行の地下鉄・バス1日乗車券の提示がそれぞれ必要となる。

特典として京都五条店と京都桂川店は駐車料金を無料とし、KYOTO店は税込み500円に割り引く。

また京都五条店は、電動キックボードなどの開発やシェアリングサービス運営を手掛ける「Luup(ループ)」(東京)とも連携。パークアンドライド目的の駐車場利用者に、電動キックボードなどを30分間無料で利用できる特典を設けている。(園田和洋)

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