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ススキの高原の木製灯籠が老朽化 「山灯り」再開に向け、奈良・曽爾村がCF

産経ニュース / 2024年10月5日 8時30分

曽爾高原の山灯りの様子を撮影した平成26年の曽爾村フォトコンテストの作品(曽爾村提供)

一面をススキで覆われた曽爾高原(奈良県曽爾村)を灯籠で彩るイベント「曽爾高原の山灯り」を復活させようと、曽爾村がクラウドファンディング(CF)型ふるさと納税で資金を集めている。毎年秋に行われる人気イベントだったが、灯籠の老朽化で令和5年から中止となっており、再開のめどは立っていない。村の関係者は「村内外で愛されてきたイベントをこれからも続けたい」と力を込める。

イベントは、曽爾高原の黄金色に輝くススキの大海原を幻想的な雰囲気の中で楽しんでもらおうと、同村が平成15年にスタート。日没後に高原中腹にある「お亀池」の周囲900メートルを約200基の木製の灯籠で照らし、多くの観光客がその風景を楽しんでいた。

灯籠はイベント期間のみ設置していたが、支柱が折れたり割れたりする老朽化が見られるようになり、新調する費用の余裕がなく、中止が決まった。その後、イベントの復活を望む声が多く寄せられたため、同村は来年秋の開催に向けて「曽爾高原山灯り復活プロジェクト」を始動し、CFで資金を募ることにした。

曽爾高原はススキの季節になると混み合うため、夜間に時間をずらして訪れる人も少なくない。山灯りは、そうした人たちの安全を守る意味もあるという。村の担当職員は「山灯りの復活で、村民には昔の原風景が残る曽爾高原を守っていく誇りを持ってもらい、観光でお越しの方には都会では見ることができない星空と灯りで癒やされてほしい」と話す。

曽爾高原のススキは平成25年頃から獣害や気候変動の影響を受けて生育不良が続いており、同村は令和元年からふるさと納税寄付金を活用し、ススキの生育をうながす活動も行っている。芝田秀数村長は「大いなる自然を、次の世代に引き継ぐため精一杯取り組んでまいりますので、ご支援をよろしくお願いします」とコメントしている。

目標金額は600万円。CFの受付窓口はサイト「ふるさとチョイスGCF」「さとふるクラウドファンディング」「ふるなびクラウドファンディング」から。3万円以上の寄付者には、名前などを記した名板を灯籠に設置される。限定200枚。CFの募集期間は来年3月31日まで。

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