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お茶のことならなんでもわかる。体験型フードパーク「カドデ オオイガワ」静岡・島田  味・旅・遊

産経ニュース / 2024年10月9日 7時0分

茶どころとして知られる静岡県島田市にある県内最大級の体験型フードパーク「KADODE OOIGAWA(カドデ オオイガワ)」が人気だ。特産品であるお茶をテーマにした販売や展示のほか、体験コーナーも設けられている。ここに来れば、お茶のすべてがわかる。

「車で茶畑の中を走ってきた来訪者は、この施設内をみて一様に喜ばれます」というのは、案内をしてくれたカドデ オオイガワの広報担当、武藤有未さん。

「お茶に関係する製品やさまざまな展示、体験コーナーなどが、これだけまとまってあるのは国内でもここだけではないか」と説明する。

16本の茶柱が出迎え

施設に入ると、まず地元産品の販売コーナーが広がり、その奥には緑色の大きな柱が林立するエリアが目に入る。柱は「MANDARA(マンダラ)茶柱」と名付けられ、16本の〝茶柱〟を模している。各柱には、お茶の特徴や入れる際に適した温度、時間などの説明が掲示されている。柱の下にはティーバッグに入ったお茶が並び、販売されており、隣接してこのお茶を飲めるコーナーもある。

しかし、これだけの中から自分の好みのお茶を選ぶのは難しい。そこで勧められたのが「絵馬タワー」のコーナー。ここでは、おみくじの要領でお茶を選ぶ「茶みくじ」や、簡単な質問に答えることで自分の好みに合ったお茶を割り出す「緑茶診断」が体験できる。

そこで、緑茶診断を試してみた。まず「気品、挑戦、信頼…」といったワードがいくつか示され、気になったものを直感で2つ選ぶ。その後、「お茶を飲むなら朝か夜か?」「キャンプに行くなら夏か冬か?」といった質問に答えていくと、「い」とか「は」といった診断結果が出る。

結果が「い」の場合、好みのお茶は、16本ある「MANDARA茶柱」の中に、上部に「い」と表示された茶柱があり、そこにある、といった仕組みだ。実際に入れてもらうと、確かに好みのお茶だった。この質問でなぜ、と不思議な気がした。

「緑茶ツアー」体験も

緑色のレインコートのようなものを着た人が集まっているエリアもある。ここは「緑茶ツアーズ」といい、参加者自らが茶葉となって、緑茶工場に見立てた施設内で蒸しやもみ、火入れといった製造工程を体験できる。

さらに、施設内には茶寮やお茶漬け店のほか、スムージーやラーメン、緑茶バーガーが楽しめるコーナーも用意されている。

お茶にこだわりがある人はもちろんだが、むしろ知識の浅い人にお勧めだ。お茶は日本を代表する産品で、産地や製法の微妙な違いで味や香りは大きく変化する。そんなことを身をもって体験できるからだ。

カドデ オオイガワには昨年度、97万人が訪れたという。武藤さんによると「来訪者は県外からが約7割。今年度は100万人の来訪を目指しています。インバウンド(訪日外国人)はまだ1割程度ですが、もっと増やしていきたい」と意気込む。

県を代表する観光スポットであり、地元産品の発信拠点でもあるだけに、地域の期待は大きい。島田市まで足を延ばして、ここでしか味わえないお茶を楽しんでみてほしい。

(青山博美)

KADODE OOIGAWA(カドデオオイガワ) 大井川鉄道大井川線門出駅に直結。新東名高速道路の島田金谷ICを降りてすぐ。東名高速道路の相良牧之原ICからは約25分。大井川農業協同組合(JA大井川、)が建設し、一帯を島田市や大井川鉄道などの官民連携で交流拠点として整備。【問】0547・39・4073。

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