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親の遠距離介護は何から? まずは電話やラインでコミュニケーション 100歳時代の歩き方 イマサラQ&A

産経ニュース / 2024年8月11日 9時0分

日頃からの親子のコミュニケーションが大切になる

Q 先週、実家の親の介護のために仕事を辞めるのは待って、という話をうかがいました。では、まず何をしたらいいでしょうか

A 親御さんが弱る前に、日々のコミュニケーションをとってほしいです。対面に限らず、電話でも、今ならラインやテレビ電話を使いこなす高齢者も多い。頻繁に連絡をとっていれば、変化を見逃しません。少しでも変化があれば、実家近くの地域包括支援センターに電話してください。市区町村が設置主体で、おおよそ中学校区域に1つの割合で設置されています

Q 親本人ではなく子供が電話していいのですか

A もちろんです。相談があれば情報を関係機関で共有できます。親が第三者の訪問を嫌がっていても、センターの相談員が「この辺り一帯を訪問しています」と、さりげなくチェックしたりします。プロが見れば親御さんの健康状態や介護がどのくらい必要かは分かります。民生委員や、状況をよく知っているご近所の人に協力してもらう場合もあります

Q 第三者のプロをキーマンにするのですね

A 子供は、親の弱っていく姿を認めたくない、などで客観的な判断ができないことが多いですからね

Q となると、遠距離でも介護はできるのですね

A そうです。子供が実際に足を運んだほうがいいのは、入院時や介護保険の認定のときなどだけです。そのときも予定が合わないなら、近くの親戚にお願いしてもいいと思います

Q 相談したら、「子供が介護してください」と言われると思っていました

A そのようなことは決して言いませんし、そもそも思ってもいません。家族の状況を聞いて、本人のためにどのような介護が良いのか、できるのか、仕組みを考えるのがセンターの仕事です

Q そう言ってもらえると、相談しやすいです

A 何度も言いますが、子供は親と向き合うこと、そして家族の考えの方向性をそろえること。これが仕事だと思ってください

(回答者 社会保険労務士 山本武尊(たける))

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