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「ワタシ、なんだかヤバい…」 これまでと違う忘れっぽさに驚く 対策は手帳の持ち歩き 家族がいてもいなくても 久田恵(812)

産経ニュース / 2024年8月27日 9時0分

イラスト・ヨツモトユキ

この頃、自分のことが心配でしょうがない。

思わず、「ワタシ、なんだかヤバイなあ…」と、つぶやいていたりする。

このままいくと、この「ヤバイなあ」のストレスのせいで、自分が本当に「ヤバイことになってしまいそう」だ。

というのも、この頃の自分の「忘れっぽさ」が、これまでとは、なにかが違う。「えっ、なんで、こんなことまで忘れるの!」と思い、自分でびっくりする。

むろん、対策はしている。

手帳を持ち歩き、約束事をしたり、予定が変更になったりするたびに、すかさず手帳に書く。

もうなんでも書く。

さらに、毎晩、寝る前に翌日の予定をチェックし、朝、目覚めたら、その日の予定を確認する。

そう決めている。

こんなふうになかなかに努力をしている、と思うのだけれど、その習慣が身につかない。このままいくと、自分で自分に絶望しそうだ。

だからといって、愚痴などを言えば、「もう、仕事なんかやめればいいじゃない、のんきに暮らせばあ」と言われる。

けれど、けれど。会社に勤めたことがない私だ。国民年金だけを受給している者なのだから、働けるうちは、働かねば。そうすることが当たり前と思って、ここまできた。

でも、周りに聞いてみると、きちんと老後資金のことを考え、準備万全でここまで暮らしてきたのよ、という人が多い。

つまりどうにかなるじゃん、という私のいいかげんさがまずかったようだ。

これからは、もっとチャンとしようと思う、自分でなんとかすべく頑張ろうと思う。

というと、どこからか、「あなたにできるかなあ」という声が聞こえてくるような気がする。(ノンフィクション作家 久田恵)

ひさだ・めぐみ

昭和22年、北海道室蘭市生まれ。平成2年、『フィリッピーナを愛した男たち』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。介護、子育てなど経験に根ざしたルポに定評がある。著書に『ここが終の住処かもね』『主婦悦子さんの予期せぬ日々』など。

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