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アフリカ7カ国の研修員が揚げもちづくり見学 水戸・根本製菓でコメ加工技術学ぶ

産経ニュース / 2024年7月11日 15時45分

見学中に揚げたてのもちを根本和子社長(左)に振舞われるアフリカの研修員ら=水戸市赤塚(三浦馨撮影)

茨城県つくば市の国際協力機構筑波センター(JICA筑波)で農業技術を学ぶアフリカからの研修員らが、水戸市赤塚の米菓子製造販売会社「根本製菓」を9日に訪れ、主力商品の揚げもちの製造工程を見学した。アフリカでは日本の援助などで近年コメの生産量が大幅に増えており、参加者からは「コメの加工法について非常に参考となった」といった声が聞かれた。

根本製菓を訪れたのはガーナ、タンザニア、ザンビア、ギニアなど7カ国から来日した研修生計8人。昭和26年創業の同社では陸稲を使った製品を作っており、JICA筑波に「アフリカで主に栽培される陸稲の加工技術の参考に」と依頼され、16年前から研修員を受け入れている。

一行は根本和子社長(71)の案内で製造工場を見学。陸稲と水稲をブレンドしたコメをついてもちにし、冷やして固めてから裁断、乾燥機で乾かしてからフライヤーで揚げて味付けする一連の工程の説明を受けたほか、現場で揚げたてのもちに舌鼓を打った。

続いて、工場の直販店「巴堂(ともえどう)」へ移動し、のりを巻いたり、あんこや納豆で味付けしたりした揚げる前のもちも試食した。参加者には特に揚げもちが好評で、「輸出はしないのですか」という研修員からの質問に根本社長は「揚げた製品は船便で長時間運ぶと酸化しやすく、信用をなくすので輸出はしていない」と答えていた。

参加者の1人で、ザンビア農業省の作物技官、ケネディ・チルワさん(42)は「こうしたコメの加工技術がアフリカでも広がれば雇用が促進され、生産農家の販路拡大にもつながるだろう」との感想。

ウガンダ農業省で農業普及を担当する女性職員、ドリシュ・アバコさん(33)は、「私の管轄地域でも酒や米粉などの加工品を作っているが、この工場を見て、いろんなアイデアを取り入れたいと思った。学ぶところが多かった」と感謝した。

根本社長は「製品の輸出はできないが、『アフリカで揚げもちを作りたい』といわれれば、私がフライヤー持参で出向いてもいい」と力強くうなずいた。

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