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「教場」府中へ 警視庁警察学校が平成13年に移転 時代に合わせた変化も 警視庁150年 113/150

産経ニュース / 2024年11月19日 8時0分

警視庁警察学校の学生らを見守るように立つ初代警視総監・川路利良の像

警視庁職員の採用者すべてが学ぶ警察学校。民間人を一人前の警察官に育てる職業訓練学校で、小説やテレビドラマの題材にもなってきた。

『警視庁警察学校百年の歩み』によると、警察学校は明治12年、東京・麴町で「巡査教習所」として創設され、翌年開所。法律や報告書の作成、礼儀作法などを学んだ。一時廃止された期間もあるが、「警察練習所」などと名や場所を変えながら続いた。戦時中には欠員補充のため警察官が緊急採用されたのに伴い、芝の増上寺など各地に「分教場」が設けられたこともあった。

「警察学校」の名称になったのは戦後の昭和23年。36年には、現在在職する中堅以上の警視庁職員が巣立った中野区の施設に移転した。平成13年に現在の府中市へと移り、敷地面積も拡大。冷暖房などハード面も充実させた。女性警察官の増加などに伴い、寮は個室となり、座学を行う「教場」は男女共学化した。

授業内容も実務に即し、教官が自身の体験に基づいてけんかの様子を再現し、対応を学ぶプログラムや、警視庁本部の専門職員による警護訓練など多岐にわたる。

厳しいイメージもある警察学校だが、「学生が他愛のない話や雑談をしに来てくれることがうれしい」と話す教官もおり、教官と学生の関係も時代に合わせ変化している。(梅沢直史)

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