興福寺が拝観料値上げへ 来年4月から

興福寺（奈良市）は令和7年4月から、国宝・東金堂や国宝館の拝観料などを値上げする。料金改定は平成30年以来7年ぶり。

東金堂は現在、国宝・五重塔修理のための素屋根建設に伴い拝観停止しているが、来年4月から再開予定で、拝観料は大人でこれまでの300円から500円に。国宝・阿修羅（あしゅら）像などを安置している国宝館は大人で700円から900円となる。中金堂は中高生以上はそのままで、小学生を100円から200円とする。

また、御朱印の料金が300円から500円となるほか、駐車料金も乗用車で千円から2千円などとなる。

興福寺は、新型コロナウイルス感染拡大による参拝者の減少や物価高騰などの影響を受ける中での改定と説明。堂塔や仏像の修理、維持管理などにあてるといい、「貴重な文化財を後世につないでいくため努めていくので、変わらぬご支援をお願いしたい」と理解を求めている。