谷川俊太郎さん作詞の校歌を感謝込めて合唱 千葉・八千代の中学生900人が冥福祈る
産経ニュース / 2024年11月28日 17時20分
13日に92歳で死去した日本を代表する詩人、谷川俊太郎さんをしのぼうと、千葉県八千代市の市立高津中学校の全校生徒約900人が28日、同市市民会館で谷川さん作詞の校歌を合唱した。作詞に対する感謝の思いも込めながら、美しい歌声を響かせ、冥福を祈った。
同校の校歌は昭和54年に制定。同校によると、当時の校長の妻と谷川さんが親しく、作詞を依頼したところ、快く引き受けてくれたという。谷川さんは当時の生徒の意見に耳を傾け、「ほかの学校にはない校歌を」と作詞した。
「♪風よ吹け吹いてこい サバンナの草をなびかせ」「♪ともに明日を夢見よう いまここに足を踏みしめ」
自然を感じる言葉が多く使われ、学校名が入っていない珍しい校歌だ。谷川さんが県内の公立小中学校の校歌を作詞したのは、高津中だけだという。
2年の小林隼人さんは「谷川さんは言葉の持つ力で日本の文化を支えてくれた」、3年の鷹尾侑奈さんは「分かりやすい言葉に深い意味が込められている。大きな夢や希望を感じ、頑張ろうと思える校歌」とそれぞれスピーチした。
谷川さんは東金市の城西国際大の学歌も手掛けた。「♪風香る 橋を渡って 限りない 未知へと向かう」「♪キャンパスは 地球そのもの 学び合う 人のるつぼだ」といった歌詞だ。
同校ホームページでは、谷川さんが「学問の世界と実世界、日本文化と異文化、女と男、全部と細部…それらのうちにひそむ調和への可能性とともに、矛盾をもおそれずにみつめてほしい」との思いを込めて言葉を選んだことが紹介されている。
谷川さんは東京都出身。「二十億光年の孤独」や「生きる」などで知られる戦後日本を代表する詩人。作詞や翻訳など幅広い分野で活躍した。(松崎翼)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
谷川俊太郎さん直筆の校歌「ひたむきに、おおらかに」…静岡の高校で半世紀以上歌い継がれる思い
読売新聞 / 2024年11月23日 19時0分
-
小泉進次郎氏が谷川俊太郎さんを追悼 設立に尽力した「ふたば未来学園」校歌の歌詞を担当の縁
日刊スポーツ / 2024年11月20日 9時57分
-
谷川俊太郎さん死去 追悼相次ぐ 漫画、音楽、国際協力団体…文学界以外からも
スポニチアネックス / 2024年11月19日 21時3分
-
日本を代表する詩人 谷川俊太郎さん(92)死去 北海道内のゆかりの地にも悲しみ広がる
HTB北海道ニュース / 2024年11月19日 19時1分
-
「凛とした姿勢だからこそたくさんの作品を世に送り出せた」詩人・谷川俊太郎さん死去 福島県内からも惜しむ声
福島中央テレビニュース / 2024年11月19日 18時41分
ランキング
-
1年収1,000万円なんてこんなもん…42歳で部長に抜擢の〈大企業エリート〉。質素すぎる毎日に、部下「夢がない」「このままこの会社にいても」と絶望
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月28日 7時15分
-
2「高齢で廃業」店内に放置された犬19匹、ふん尿にまみれ…荒稼ぎしたブリーダー業の末路に「胸が痛い」
まいどなニュース / 2024年11月28日 7時50分
-
3「俺、無精子症だから」と避妊してくれない彼。生理が来ないことを告げると“まさかの反応”
女子SPA! / 2024年11月28日 15時47分
-
4「トイレでスマホ」が招く危険...長時間座りっぱなしの健康リスクとは?
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月27日 17時50分
-
5結婚相談所は知っている「いつまでも出会いに恵まれない男性」に共通する3つの特徴
日刊SPA! / 2024年11月28日 15時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください