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「祈」をテーマにライトアップ ねね没後400年、京都・高台寺

産経ニュース / 2024年11月7日 12時45分

方丈前庭に映し出されたねねをイメージした桔梗の映像=京都市東山区

豊臣秀吉の正室、北政所(きたのまんどころ)(ねね)ゆかりの高台寺(京都市東山区)で、秋恒例の夜間特別拝観とライトアップが行われている。今年はねね没後400年の遠忌を記念し、「祈」がテーマになっている。12月15日まで。

方丈前庭のライトアップでは、心の内面にあるさまざまな感情を超越し、他人の幸せを祈ることで自らも救われる「空」の世界を表現。レーザー式のプロジェクターやフルカラーLED投光器10基を使って立体感ある映像と光で演出する。

庭の勅使門に最初に「祈」の文字が浮かび上がり、ねねのイメージカラーである紫色の桔梗(ききょう)や、秋の紅葉が庭にちりばめられる。そうしたシーンの合間に「喜怒哀楽」の漢字が投影され、大胆で繊細な3分間に仕上がった。

奥村紹仲執事長は「ねねさまの無心でこだわらない心を感じながら見てほしい」と話した。午後5時点灯、午後9時半受け付け終了。拝観料は大人600円、中高生250円。

ねねが晩年を過ごした高台寺塔頭(たっちゅう)、圓徳院(京都市東山区)でも夜間特別拝観とライトアップが行われている。テーマは「慈愛」。過去・現在・未来を表す仏教世界に慈愛の光を照らす。(田中幸美)

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