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「飛鳥・藤原の宮都」世界遺産へ閣議了解 「また一歩進んだ」首長ら喜びの声

産経ニュース / 2025年1月29日 11時26分

推薦書提出の閣議了解を受けた記者会見で喜びをかみしめる首長ら=奈良県庁

政府が令和8年の世界文化遺産登録を目指す「飛鳥・藤原の宮都」(奈良県明日香村、橿原市、桜井市)の推薦を28日に閣議了解したことを受け、地元の首長らは県庁で記者会見し、「また一つ歩みが進んだ」と喜びの声をあげた。

会見で亀田忠彦・橿原市長は「ただただうれしい。また一つ大きなハードルを越え、感謝している。来年は橿原市制70周年でもあり、認められればこれ以上うれしいことはない」と話した。森川裕一・明日香村長は「想像していたより多くの苦難があった。今は以前より登録が難しくなっている」と説明。その上で「世界遺産登録はあくまで手段。大切なのは地域の人らがそれをどう使うか。一緒になって考えていただきたい」と呼びかけた。

桜井市は松井正剛市長の代理として前野孝久理事が出席し、「登録が実現したら、中南和地域の活性化につなげられるよう役割を担いたい」とした。さらに山下真知事は登録後を見据え、「飛鳥・藤原の資産は目で見るのが難しいので、ビジュアルな取り組みも必要。まずは住民のみなさんが誇りに思い、自分の言葉で観光客に伝えてもらいたい」と述べた。

飛鳥・藤原の宮都は飛鳥宮跡(明日香村)や藤原宮跡(橿原市)、高松塚古墳(同村)など19の資産で構成。6~8世紀の遺跡群で東アジアの古代国家形成期に中央集権体制が誕生、成立した過程を示す。昨年に国の文化審議会が推薦候補に選んだ際の22の資産のうち、「大和三山」(香具山、畝傍山、耳成山)は他と性質が異なることから含まれなかったという。

政府はこの日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦書を提出。ユネスコ諮問機関が現地調査し、順調なら令和8年夏頃の世界遺産委員会で登録が審議される。

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