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「がんの約7割は治る」大阪国際がんセンターの松浦成昭総長 関西中堅企業の会で講演

産経ニュース / 2024年11月26日 19時28分

「関西中堅企業の会」で講演する大阪国際がんセンターの松浦成昭総長=26日午後、大阪市中央区の日航ホテル(泰道光司撮影)

独創的な技術や商品開発を進める企業の交流団体「関西中堅企業の会」(幹事=山本富造・山本化学工業社長)の冬期講演会が26日、大阪市内であり、大阪国際がんセンターの松浦成昭総長が「最先端のがん医療」のテーマで講演した。

松浦氏は「がん細胞は自分勝手に、ルールを守らず増えたり移動したりする。増殖と転移ががんの悪いところを象徴している」と説明。がんの原因は「たばこやアルコール、不摂生な食事、運動不足、放射線など複数の要因が蓄積してなるケースが多い」といい、生活習慣を改善することが重要だと強調した。

日本では年間38万人ががんで亡くなっており、生涯で2人に1人はがんにかかる計算だが、松浦氏は「医療の進歩によって昔と違い、約7割は治る病気になっている」と指摘。ロボットの導入で手術を早く正確に行えるようになり、術後から退院までの日数が10日から5、6日ほどに短縮し、社会復帰も早くなったという。

その上で「今は治るだけでなく、元通りの生活ができるようになることが重要だ。がんサバイバーを社会全体でサポートしていく必要がある」と述べた。

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