成田空港で５社の運航に影響、ＪＡＬは予約システムがダウン 米ＭＳ社トラブル原因か

成田空港で１９日午後、搭乗手続きなどに関するシステムに障害が発生した。成田国際空港会社などによると、少なくとも航空会社５社の運航に影響が出た。

同空港を拠点とする格安航空会社（ＬＣＣ）ジェットスター・ジャパン（千葉県成田市）では、同日午後１時４０分ごろから障害が発生。同社は世界的に影響が生じた米マイクロソフト社のシステムトラブルが原因とみており、午後５時現在、国内線の約２０便が欠航となった。

同社が入る第３ターミナルでは、搭乗手続きができない利用客や、欠航便の対象となった客らが状況を確認するため、カウンター前に長い列をつくった。

羽田空港事務所によると、羽田空港でも複数の航空会社のシステムに障害が発生したとの情報は入っているが、空港事務所の管制システムなどに影響は出ていない。

日本航空（ＪＡＬ）でも予約管理システムに障害が生じた。国際線では航空券の新規予約や購入、取り消しなどの全サービスが同社サイト上で使えなくなった。国内線も一部の航空券で予約や購入ができなくなったが、ＪＡＬの広報担当者は「現時点で運航への影響はない」と説明。全日本空輸（ＡＮＡ）は「現時点で影響は確認されていない」としている。

一方、ＪＲ東日本によると、現時点で乗客や貨物輸送に関するトラブルやシステム障害は発生していないという。