滋賀の名産品、大津商高生がお勧め 「現代の近江商人」目指し、東京・日本橋でマルシェ
産経ニュース / 2024年11月25日 19時9分
滋賀県立大津商業高校(大津市)の生徒が11月30日、東京・日本橋にある同県の情報発信拠点「ここ滋賀」と連携し、自分たちが選んだ滋賀の名産品を販売する「大商マルシェ」を開く。県教育委員会の「高校版DMO・観光ビジネスプロジェクト」事業の一環で、県内初の取り組み。生徒は「滋賀の魅力を首都圏で発信したい」と意気込んでいる。
日本橋は、江戸時代から近江商人が活躍した滋賀ゆかりの地とされる。生徒は「現代の近江商人」を目指し、その日本橋を舞台に名産品のPRを企画。代表の男女6人の生徒が厳選した名産品3種類の販売する。
選んだ名産品は、びんてまりキーホルダー(880円)▽長命寺みそ(850円)▽マルチスタンド(2500~3500円)。
びんてまりキーホルダーは、愛荘町の伝統工芸品「びんてまり」がモチーフで、財布などに付けると、びんてまりの魅力を身近に感じることができる。伝統工芸品の保存に関心のある生徒が、びんてまりを実物展示している同町内の「愛知川びんてまりの館」を訪れ、歴史なども学んだ。
長命寺みそは、近江八幡市で製造されている化学肥料を使わずに育てた大豆などを使ったみそ。生徒は市の特産品「赤こんにゃく」と相性がよく、田楽などのみそと赤こんにゃくを使った商品があることに着目。赤こんにゃくと長命寺みそを使ったレシピを考案し、PR動画も制作した。
マルチスタンドは、携帯電話などが置ける商品で、知育玩具などの商品開発を手がけている障害福祉サービス作業所「れもん会社」(大津市)と共同で開発した。琵琶湖版SDGs(持続可能な開発目標)にあたる「琵琶湖の生き物・MLGs(マザーレイクゴールズ)」をテーマに、琵琶湖に生息するビワコオオナマズをデザイン、素材には県産ヒノキを使用している。
イベント当日は、ここ滋賀1階のマーケット内で、生徒が特産品の販売をするほか、ここ滋賀の観光コンシェルジュと一緒に来館者への観光案内業務なども行う。来館者へのアンケートや他県のアンテナショップ視察なども予定している。
本番を前に、総合ビジネス科3年の清水芽李亜(めりあ)さん、奥村陽詩(ひなた)さん、田中悠翔(ゆうと)さんの3人が滋賀県庁で記者会見。販売する名産品を手に「訪日外国人にも滋賀の魅力をアピールしたい。改善点があれば、受け継いでいきたい」などと話した。
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