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血管年齢、中性脂肪…京丹後市民はなぜ長寿 秘訣に迫る研究報告会

産経ニュース / 2024年9月2日 14時12分

京丹後市民の健康長寿の秘訣を探る「研究報告会」=京都府京丹後市

人口10万人あたりの100歳以上の高齢者の割合が全国平均の約3倍に上り、長寿者の多い地域として知られる京都府京丹後市。そうした市民の健康長寿の秘訣(ひけつ)を探る「京丹後長寿研究報告会」が、同市大宮町のアグリセンター大宮で開かれ、府立医大教授らによる特別講演などが行われた。

平成29年から府立医大と京丹後市立弥栄病院が協力して65歳以上の高齢者を対象に健康診断を行い、健康長寿の要因を調査する「京丹後長寿コホート研究」を実施している。

出席した中山泰市長は「来年には2025年大阪・関西万博があり、第1回世界長寿サミットも開かれる。長寿をテーマに全国の自治体のネットワークが動き始める中、この研究報告会はますます重要になる」と強調した。

報告会では、調査結果を基に、同病院の部長を務める府立医大の足立淳郎助教が「京丹後の人は日本人の一般的な数値に比べ、血管年齢が若く、中性脂肪値や血糖値、善玉コレステロール値、骨密度がいい。歩行速度も速い」と解説した。

また、同大の内藤裕二教授は「肥満や糖尿病、高血圧に当てはまる人、睡眠の質が悪い人、日常的に身体活動が少ない人、薬を飲んでいる人などがフレイル(虚弱)になりやすい」と指摘。対策として、地元の新鮮な野菜・果物中心の食事や魚、大豆など質の良いタンパク質の摂取、地域の人と食事を楽しむことなどが大事だと説明した。

市民からの質問に答えるコーナーもあった。「長寿よりも幸福度を上げたい」の問いに、同大の的場聖明教授は「幸福でも特に心の幸福、人と人とのつながりを保つことが大切だ」と述べた。

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