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富士山「弾丸登山」に抑制効果 山梨県側ルート規制1カ月で夜間の登山者4分の1に激減

産経ニュース / 2024年8月1日 16時33分

富士山5合目のゲートを通り、山頂を目指す登山者ら=7月1日、山梨県富士吉田市(平尾孝撮影)

7月1日から初の登山規制が始まった富士山の山梨県側登山道「吉田ルート」。開山から1カ月が経過した8月1日、山梨県富士吉田市が7月の登山者数の状況を発表した。全登山者数は前年同期に比べ16%減少し、特に夜間の登山者は前年の約4分の1のレベルと大幅なマイナスとなった。山小屋に泊まらず、夜通し山頂を目指し登山する「弾丸登山」を防ぐために、5合目にゲートを設置した山梨県による登山規制の効果を裏付けた。

6合目にある富士山安全指導センター前を通過して7合目に向かった登山者数を計測しており、今7月は5万8925人で、前年同期に比べ16%減、人数にして1万1605人の減少となった。登山規制の影響を受けるとされる午後5時から翌午前3時までの夜間登山者は同76%減の2579人で、同じく8178人の減少となった。夜間登山者の激減が全体の登山者数減少につながった。

市の担当者によると、今年の夜間登山者の多くは、山小屋の宿泊客や関係者であるとみられており、弾丸登山はそれ以上に減少しているもようだ。先月10日の定例記者会見で同市の堀内茂市長は「(感覚的には)弾丸登山は昨年に比べ、95%程度減少」と規制の効果を評価した。

ただ7月の3連休期間中は、8合目の山小屋付近などで、保温シートや寝袋を使って登山道で仮眠する外国人登山者が多く確認されたという。5合目のゲートが閉鎖となる午後4時の直前に通過し、山小屋には宿泊せず、山頂で日の出を迎えたいとする弾丸登山を行っているもようで対策が検討されている。

山梨県は条例によって、登山道の5合目と6合目の間の一部を県の施設としてゲートを新設し、登山者総数と入山時間の規制を7月から始めた。1日当たり4000人までとし、午後4時から翌午前3時まではゲートを閉鎖する。山小屋に宿泊予約している登山者はこの規制の対象外。また、ゲートの通行料として2000円を徴収する。

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