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千葉・松戸市が森林譲与税活用で鳥取・倉吉市と協定 CO2削減、整備費軽減

産経ニュース / 2024年8月22日 19時30分

森林整備で協定を結んだ千葉県松戸市の本郷谷健次市長(左)と鳥取県倉吉市の広田一恭市長=22日、松戸市役所

「二十世紀梨」や大相撲で交流のある千葉県松戸市と鳥取県倉吉市は22日、森林環境贈与税を活用した森林整備事業で協定を結んだ。地球温暖化対策と森林保全が目的だ。松戸市としては倉吉市の森林整備費の一部を負担することで、二酸化炭素(CO2)の排出を相殺する「カーボンオフセット」につなげる。倉吉市は間伐材伐採など森林整備費の軽減になる。

政府は森林整備などを目的に全国の自治体に森林環境譲与税を交付している。ただ、都市部の自治体は交付されても森林面積が少なく、使い道に苦慮している。森林面積が市域面積の3%にとどまる松戸市も今年度6458万円の譲与税が交付される見込みで、活用策として倉吉市に協力を申し入れていた。

協定は5年間。今年度は松戸市が倉吉市の森林整備費として300万円を拠出する。市域面積のうち森林が約7割を占める倉吉市はまず間伐材の伐採に充てる。整備された森林が吸収したCO2は松戸市が削減したとみなし、今年度は30トン程度の削減効果を見込む。

松戸市の本郷谷健次市長は協定締結の席上、「手を携えながらCO2を減らしたりして(地球温暖化などに)貢献できればいい」と話した。倉吉市の広田一恭市長は「都市部と地方との環境分野での取り組みの輪を広げたい」と応じた。

松戸市は二十世紀梨の発祥の地で、明治時代に鳥取県でも倉吉市などで栽培が始まり、全国一の生産量を誇る。大相撲では倉吉市出身で元横綱の先代琴桜が松戸市内に「佐渡ケ嶽部屋」を構えていた縁がある。(岡田浩明)

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