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特殊詐欺、都内で今年上半期の認知件数が10%増 被害額は過去最悪ペース

産経ニュース / 2024年8月28日 21時40分

東京都内の今年上半期(1~6月)の特殊詐欺認知件数は前年同期比約10%増の1538件、被害額は同約24%増の約46億6千万円に上り、被害額は過去最悪ペースで推移している。

警視庁特殊詐欺対策本部によると、手口別の認知件数ではオレオレ詐欺が462件で全体の30%を占め最多。還付金詐欺440件(28・6%)▽預貯金詐欺228件(14・8%)▽架空料金請求詐欺225件(14・6%)▽キャッシュカード詐欺盗150件(9・8%)-となった。

手口別の被害額ではオレオレ詐欺が約23億7千万円と最多、次いで還付金詐欺約9億4千万円、架空料金請求詐欺約8億6千万円だった。オレオレ詐欺のうち息子をかたったのは193件あったが、「警察官」をかたったケースが83件と昨年1年間の15件よりも大幅に増加している。

対策本部によると、警察官を装った手口では、「犯人を逮捕しました。あなたの家に侵入して、お金を偽札にすり替えた。確認するため警察官を向かわせる」などといい、現金をだまし取ったケースがあった。また、警察官や検察官を装い、「あなた名義の銀行口座が犯罪に使われ、事件の容疑者になっている」などといい、逮捕されないための保釈金や銀行口座を調査する名目で現金を振り込ませる手口もあった。

被害金の受け取り方法で最多の4割を占めたのは振り込みで679件。うちネットバンキング利用は146件で、前年同期比で5倍以上に増えた。対策本部によると、ネットバンキングを利用した手口により、1件当たりの被害額が高額化しているという。また、犯行に気付いて止めることのできる第三者がおらず、被害に遭っていることに気づきにくく、複数回にわたって被害に遭うケースがあるという。

警視庁は「相手方の電話番号を確認したり、ATMで携帯電話を使わないよう呼びかける『ストップ!ATMでの携帯電話運動』の周知をしていきたい」と話している。

また、今年はSNS型投資詐欺とロマンス詐欺の被害も急増。今年上半期の認知件数はSNS型投資詐欺が306件で約75億3千万円、ロマンス詐欺は78件、約10億8千万円となった。1億円以上の高額被害は14件に上る。昨年12月から今年2月までに80代の男性がSNS型投資詐欺で約4億9700万円を詐取された事件では、複数回にわたり現金を振り込んでいたという。(大渡美咲)

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