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チーズケーキ専門店「LE SHIMIKI」(神戸市)脳裏に残る味を目指して もっと勝手に美食倶楽部

産経ニュース / 2024年8月30日 7時30分

神戸総局に着任して1カ月。神戸といえば洋菓子。その歴史は古く、大正時代に訪れたロシア人の菓子職人らが本場の洋菓子作りを持ち込み、それ以降は独自に創意工夫を重ねてきたという。

そんな神戸で、行列のできるチーズケーキの専門店があると聞き、さっそく訪問してみることにした。阪急花隈駅から徒歩1分の場所にある「LE SHIMIKI(ル・シミキ)」。マンション2階の店舗は気づかずに通り過ぎてしまいそうだが、開店前に1階まで続いていた行列がすぐに目に入った。

こじんまりとした店内のガラスケースの中には15種類のチーズケーキが並んでいた。抹茶やクッキー、桃、ティラミス、フランボワーズなど、どれも専門店ならではの多種多様な組み合わせのチーズケーキだ。夏限定のチーズプリン(350円)やチーズアイスクリーム(330円)のほか、桃1つを使った「丸ごと桃inアールグレイレアチーズ&チーズフィナンシェ」(1100円)も人気のようだった。

悩んだ末に注文したのは、1番人気の「バスクチーズケーキ」(500円)と、チーズプリン。バスクチーズケーキは、とろとろの食感と絶妙な甘みで、後半にかけてしっとりとした口当たりへと変化するのが面白く、チーズプリンはもちもちとして、チーズの濃厚な味とたっぷりのカラメルが日々の疲れを癒やしてくれるようだった。

「コンセプトは『脳裏に残るチーズケーキ』。一口食べたときに、はっとする驚きとおいしさがないと残らないですよね」

そう話すオーナーの中村ゆかりさん(50)が同店を開いたのは5年前。それまでは自分の店を持つことを目標にケーキ店やパン店で働いていたという。パン職人になろうと思っていた時期もあったが、友人らに手土産で持参したチーズケーキが好評で方針転換。「『今まで食べたチーズケーキの中で一番おいしい』と言われて嬉しかった」と振り返る。

作業の一つ一つを大切にし、「手を抜かず愛情を込めること」を心掛けてきた。すっかり町になじんだ店には定期的に訪れる常連客もでき、子供連れも立ち寄る。

「『あのケーキがあるから頑張ろう』と元気になれるようなケーキを作っていきたい」と中村さん。

今後は秋の味覚を使った新作を作る予定だといい、今から楽しみでならない。

LE SHIMIKI

神戸市中央区北長狭通7丁目1ー27中原マンション203。阪急花隈駅から徒歩1分。店名の「ル・シミキ」は中村さんの旧姓のあだ名が由来。営業は午前11時からで、売り切れ次第終了。月、火、水曜定休。問い合わせは(078・585・8765)へ。

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