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「米国でレースに出たい」 国内最速の女子ドローンレーサー、北海道の佐藤姫夏さん(17) 地域で輝く

産経ニュース / 2025年1月1日 9時0分

中国で開催された世界大会で団体戦3位に入賞したときのメダルと表彰状を持つ女子ドローンレーサーの佐藤姫夏さん=令和6年11月23日、北海道北広島市(坂本隆浩撮影)

操縦士が特定のコースをドローンで周回しスピードを競う「ドローンレース」は、世界的にプレーヤーが増えている。国内最速の女子ドローンレーサーで、令和6年10月に中国で開催された世界大会に日本代表の一員として出場した。

レース用ドローンの重量はわずか1キロで、決められた周回のタイムを競う。機体に搭載したカメラ映像をゴーグルカメラで見ながら操縦するが、最高速度は時速120キロに達するため、動体視力の鍛錬とともに瞬時の判断力が求められる。集中しすぎるあまり、「周りの声が聞こえなくなって自分の世界に入り込んでしまうことも…。一緒に飛んでいるドローンの機体が見えたりもする」と語る。

国内のドローンレース人口は約2000人とこれからだが、世界では7~8万人が参加する人気競技だ。小学5年生でこの競技を始め、業界団体が主催する国内レースには欠かさず出場。最上位の「プロクラス」で一定の戦績を残している。

令和6年10月の世界大会には、日本代表チームで唯一の女性メンバーとして出場。個人戦は107人中78位だったが、団体戦はチームメートの奮闘にも助けられて見事3位に入賞した。「個人戦は悔しい結果になったけれど、海外の女性レーサーと交流できてうれしかった」と笑顔を見せる。

現在、高校2年生。大学に進学した後もレース活動を続けたいという。「日本と文化が異なる米国でレースに出てみたい」と夢を膨らませている。(坂本隆浩)

■さとう・ひな 平成19年生まれ。小学5年生の時に、国内で開催されるジャパンドローンリーグ(JDL)のドローンレースに参戦。令和5年シーズンから2年連続で、最上位の「プロクラス」に所属し、女性パイロット第1位。札幌市在住。

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