テープに黒電話…合併から20年、旧久美浜町でタイムカプセル開封

タイムカプセルの収納物を眺める参加者 ＝京都府京丹後市

平成１６年の京都府京丹後市発足に伴う旧久美浜町の閉町時に、旧同町役場の敷地内に埋設されたタイムカプセルの開封式が行われた。中山泰市長や閉町時の町長だった吉岡光義さん（７７）ら約４０人が参加。２０年ぶりに取り出された収納物を手に当時を懐かしんだ。

京丹後市は久美浜町、峰山町、大宮町、網野町、丹後町、弥栄町の６町が合併して１６年４月に発足した。

タイムカプセルは同年３月２０日に開かれた閉町式の際に埋設され、旧町時代の広報誌や町旗、町歌を記録したテープや黒電話など約４０点が収められた。市が発足２０周年を迎えた今年３月２０日に掘り起こし、保管していた。

旧久美浜町役場で開催された式で、中山市長や吉岡さんらがタイムカプセルを開封。吉岡さんは「京丹後市の人口は減ったが、少ないなら少ないなりに知恵を出し合い、市のあるべき姿を軸にしてまちづくりを進めてほしい」と話した。

続いて開かれた交流会では、参加者が取り出された収納物を眺めたり手に取ったりしながら、思い出話に花を咲かせていた。

収納物は市が保存する予定。旧同町役場内の「豆腐カフェ　もりのさんぽみち」で６日と平日の午前１０時～午後３時に展示する。１６日まで、入場無料。