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平安王朝の工芸など紹介 春日大社で特別展、源氏物語の時代伝え

産経ニュース / 2024年6月30日 7時30分

国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」の復元模造(文化庁蔵)も展示している

源氏物語が生まれた平安時代の工芸などを紹介する特別展「平安王朝の栄華-源氏物語の時代-」が、奈良市の春日大社国宝殿で開かれている。当時の権力者、藤原道長の奉納とも伝えられる重要文化財の鏡など国宝、重文を含む約30件を展示している。8月4日まで。

春日大社は皇室や藤原摂関家が信仰し、奉納した工芸品などが多く残ることから「平安の正倉院」とも呼ばれる。今回は現代の名工が製作した国宝「金地螺鈿毛抜形(きんじらでんけぬきがた)太刀」などの復元模造も展示し、当時の高度な技術力や優れた意匠を知ってもらう。

重文の「素文鏡(すもんきょう)」(平安時代)は背面に「春日御料 寛弘八年 正月八日」という銘がある。この時期に藤原道長が訪れた記録はないものの翌月に息子の頼通が詣でており、道長があつらえたものを頼通が奉納した可能性はあるという。

また、「後一条天皇宣命(せんみょう)写」(鎌倉時代)は平安時代に後一条天皇が春日に行幸した際に神前で読み上げた文書の写しで、「春日大社文書」として重文追加指定される見通しだ。

このほか、県指定文化財の「競馬(くらべうま)図屛風」(室町時代、展示は左隻)は神社などで行われてきた競馬を描く。令和4、5年度に修理され、鮮明になった。

国宝殿の渡辺亜祐香学芸員は「大河ドラマ『光る君へ』も放映されており、王朝文化を色濃く残す工芸を見ていただきたい」と話している。

大人500円、高校・大学生300円、小・中学生200円。問い合わせは春日大社(0742・22・7788)。

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