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「声が見えるカフェ」昭和女子大でオープン 14日まで、デフリンピック機運盛り上げ

産経ニュース / 2025年2月7日 21時33分

みるカフェのオープンを祝したテープカットを行う長濱ねるさん(中央)ら =5日、世田谷区の昭和女子大 (塚脇亮太撮影)

11月に東京都内などで開かれる聴覚障害者の国際総合スポーツ大会「デフリンピック」を前に、共生社会への理解を促そうと、最新の技術で音声を視覚化したコンセプトカフェ「みるカフェ」が6日、昭和女子大(東京都世田谷区)に期間限定でオープンした。5日には開業セレモニーが行われ、大会応援アンバサダーを務める俳優の長濱ねるさんらがテープカットを行った。

最新技術を駆使

店内に入って気付くのは、レジや各テーブル上に設置されたマイク付きの透明スクリーンだ。集音した音声言語が瞬時に文字となって画面に表示される最新の技術が搭載されている。声を〝見える〟化することで、聞こえる人も聞こえない人も注文や会話を楽しめる。

みるカフェは令和5年11月に原宿で初めてオープンし、12日間で約4500人が来店した。今回は6年4月に発足した昭和女子大「国際手話普及促進プロジェクト」の学生らが企画や運営を担当。原宿店で接客を行っていた筑波技術大の学生らの協力も得ながら、3カ月にわたって内装やメニューを検討した。

「音声と手話の双方を使用するコミュニケーションの大切さを知ってほしい」と、店内では手話言語をモチーフにした展示や手話絵本にも触れられるほか、過去のデフリンピック映像も放映されている。昭和女子大の小川遥音さん(19)は「聞こえる聞こえないにかかわらず、たくさんの人にみるカフェを楽しんでもらいたい」と話す。

手話スイーツ充実

カフェには学生考案のスイーツも充実している。ココア味のドリンクに、ホイップクリームとチョコソースがかかった「みるカフェスペシャル」(320円)は、ここでしか味わえない商品だ。国際手話「I LOVE YOU」が描かれたクッキーがトッピングされており、細部まで強いこだわりが感じられる。ほかにも、日本の手話単語「友達」のサインをかたどったクッキーなどが販売されている。

5日には開業セレモニーが行われ、東京2025デフリンピック応援アンバサダーを務める長濱さんや、デフ陸上の山田真樹選手らがテープカットに登壇した。

セレモニーで長濱さんは「みるカフェを通して、手話を学ぶ人が増えればうれしい」と話した。山田選手は「たくさんの方に来ていただくことが、デフリンピックを知ってもらうことにもつながる」と期待を込めた。

14日まで。営業は午前11時~午後5時。場所は昭和女子大3号館1階の「CAFE3」。(塚脇亮太)

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