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「日本一や!」「お前ら最高だ」 夏の甲子園初優勝の京都国際、延長制し揺れたアルプス

産経ニュース / 2024年8月23日 16時27分

優勝が決まり喜び合う京都国際の応援団ら=23日、甲子園球場(堀口明里撮影)

甲子園球場で23日にあった第106回全国高校野球選手権大会決勝で、京都国際(京都)が関東第一(東東京)を延長十回タイブレークの末に破り、初優勝を果たした。「俺らが日本一や!」。歓喜の瞬間、ほぼ満員となった京都国際側のアルプス席は揺れ、野球部員らが涙を浮かべながら抱き合った。

手に汗を握る試合展開が終盤まで続いた。九回まで無失点で切り抜けた先発、中崎琉生(るい)の母、園子さんは「(失点を許した)準決勝の悔しさを胸によく頑張った。今日は100点です」。延長タイブレークに入ると、学校関係者らは祈るような表情でグラウンドを見つめた。

十回、2年生左腕の西村一毅が安打で満塁の好機を作ると、雰囲気は一転。チャンステーマの大合唱とともに2点を奪い、最後は西村が締めた。「信じて見守っていた。小さい頃はすぐ諦める子だったのに粘り強くなった」。見守った父の弘克さん(49)がその成長に目を細めた。

「日本一の仲間たちだ」。応援団長の3年、山本新之助さん(18)はこう選手をたたえ、「『お前らは最高だ』と早く伝えたい」と話した。主将の藤本陽毅の母、香織さん(49)は「プレッシャーの中、大きな役目を果たしてくれた」と拍手を送った。

韓国系学校をルーツに持つ京都国際。昭和22年に開校した京都朝鮮中学が前身で、33年に学校法人京都韓国学園が設立された。その後、学校教育法で規定する「一条校」として認可され、平成16年から現校名となった。現在は日本人生徒が多く通う。

硬式野球部の創部は校名変更前の同11年。外国人学校の硬式野球部として初めて日本高野連に加盟し、話題となった。現在は関西屈指の強豪校に成長し、複数のプロ野球選手を輩出している。(堀口明里、荻野好古)

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