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「窓」からの侵入防ぐグッズの売れ行き好調 強盗事件相次ぐなか年末年始の防犯しっかりと

産経ニュース / 2024年12月27日 8時10分

大手警備会社「ALSOK」のマークを外に見せるように取り付ける補助錠もある

住宅を狙った強盗事件が相次ぎ、防犯対策への関心が高まっている。窓ガラスを割って侵入される例が目立つことから、特に窓の防犯対策アイテムが売れている。年末の帰省や遠出を前にできる対策はあるのか。専門家に聞いた。

防犯フィルムは30倍

ハンズ新宿店(東京都渋谷区)は、闇バイトの実行犯による強盗事件が相次いだ今年9月から、臨時の防犯グッズ専用売り場を開設した。

臨時売り場は「防犯対策 窓からの侵入を防ぐ」と看板を掲げ、窓ガラスに貼って割れにくくする防犯フィルムなど約50種類を扱う。窓からの侵入対策のほかにも防犯グッズはさまざまあり、新宿店全体では約550種類をそろえる。

11月下旬、臨時売り場のレジ前には、平日にもかかわらず行列ができていた。強盗事件の報道を見て恐怖を募らせたという千葉県市川市の主婦(69)は、「窓に補助錠を取り付けるなどの工夫をしていますが、まだ心もとない。さらに対策を講じようと思っています」と語り、窓用の防犯フィルムを手に取り、見比べていた。

同店を含むハンズ全体で、防犯用品の売れ行きは好調だ。9月から11月中旬までの販売点数は、前年同期の約2・8倍に増えた。

なかでもガラス用の防犯フィルムは約30倍と激増した。もっともよく売れているのが、ガラスを補強するフィルム「クリスタルシールド 板ガラス用」(A4サイズ1210円、A3サイズ4009円)。フィルムを貼っておくことで窓のガラスを割って鍵が開けられてしまうのを防ぐ。2番目に売れているのは、引き違い窓用の補助錠「ガードマン」(660円)。窓のレールに取り付けることで簡単に開かないようにする。

「ガラスを割りにくくしたり、窓を開けにくくしたりすることで、侵入に時間がかかるようにしておくと、犯行を諦めやすくなるといわれています」と同社広報部の玉野早紀さんは話した。

カーテンは閉める

帰省や旅行などが増える年末年始。家を空ける前に心がけておくことはあるのか。

大手警備会社「ALSOK」の松田博充・HA企画課長は「窓や扉の施錠に加え、補助錠や防犯フィルムで対策を強化しましょう。窓や扉を開くと鳴る警報ブザーを設置するなど簡単には侵入させないようにする環境作りも大切」と助言する。また外から長期不在だと分かりにくくするために、「屋外から室内が見えないようカーテンもしっかり閉めておきましょう」。

不動産情報サービスのアットホーム(東京)が4月、長期不在時の防犯対策を1人暮らしの男女477人に聞いた調査でも、トップが「カーテンを閉める」だった。以下、②戸締まりを念入りに確認③玄関や窓に補助錠を付ける④SNSで長期不在であることを公表しない⑤雨戸・シャッターを閉める-の順となった。

近ごろは在宅中にも侵入する悪質な手口が目立つ。「2階だから侵入されないだろうと思って油断しないほうがよい」と松田さん。

家に人が居るから大丈夫と油断して窓を開けっ放しにせず「施錠を」と促す。

警察庁によると、令和5年の戸建て住宅への窃盗(1万3490件)の侵入口で最多だったのは「窓」(55・2%)だった。松田さんは「2階の窓からの侵入の足場になりそうな場所に、物置や脚立などを置かないで。窓周辺の見通しをよくするために植栽も整備しましょう」と助言した。(竹中文)

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