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「モノ」から「コト」重視へ 千葉・柏高島屋に10億円かけ地域交流スペース

産経ニュース / 2024年9月21日 20時9分

広々としたシェアラウンジ。スナックや飲み物も用意されている=20日、千葉県柏市の柏高島屋ステーションモール新館 (松崎翼撮影)

千葉県柏市のJR柏駅西口の大型商業施設「柏高島屋ステーションモール」で、地域住民の交流を促すスペース「BeARIKA(ビーアリカ)」が21日、開業した。商業施設への客足が遠のき、売り上げが伸び悩む中、「モノ」消費だけでなく「コト」消費も重視。老若男女がゆったりとくつろげる場所や、仕事の作業スペース、芸術やスポーツに触れられる空間を用意することで、さらなるにぎわいを創出したい考えだ。

同施設新館の10、11階のレストランだった場所を約10億円かけて改装した。延べ床面積は約1300平方メートル。ビーアリカは、居場所を意味する「在りか」と、意外性のニュアンスがある「そんなのあり?」から名付けられた。

10階では、柏の街を一望できる広々としたオープンスペースが目を引く。イスや机が多数備えられ、誰でも無料で利用することが可能だ。展示用の台や棚を自由に配置できる小規模イベント用の開放型スペース「ポップアップ」や、ヨガやダンスを学べるスタジオもある。

最大120人を収容できるホールでは、先行展示として、サッカーJ1の柏レイソルの関連グッズや所属選手が撮影したチームのオフショットが飾られた「柏レイソル応援展」(入場無料)が29日まで開催される。

11階では、子供からお年寄りまであらゆる用途で活用できるシェアラウンジを開設。一般の利用料金は1時間1100円から。仕事に集中したり、友達との会話に花を咲かせたりしながら、ナッツ類などのスナックやソフトドリンク、アルコールなど計約80種類を自由に楽しむことができる。

月単位で借りられる個室スペースも設置。大小計10部屋が用意された。

同施設では、新型コロナウイルス禍前に比べ、客足が完全には戻っていない。モノが売れなくなる中、学びや出会いの場を求めるようになった消費者のニーズに応えるため、ビーアリカの開業に至った。

担当者は「百貨店もショッピングモールもモノばかりを並べていてもお客さまになかなか利用いただけない。身近に利用できる場所を提供し、たくさんの地元の方に足を運んでもらいたい」と利用を呼び掛けた。

(松崎翼)

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