「沿道とは違う魅力」…京都市役所屋上庭園を開放、選ばれた100人が巡行堪能

京都市役所の屋上庭園から山鉾巡行を眺める参加者ら＝１７日、市役所

日本三大祭の一つ、京都・祇園祭の前祭（さきまつり）は１７日、ハイライトとなる山鉾（やまほこ）巡行を迎えた。豪華な装飾の山鉾が京都市中心部を進み、古都を夏を彩った。

山鉾巡行に合わせ、御池通に面する京都市役所（京都市中京区）の屋上庭園が試験的に開放された。観覧の抽選には全国から約１万３千人が応募したといい、この日は選ばれた計１００人が屋上からの眺めを楽しんだ。

目の前を山鉾が巡行する好立地を生かそうと企画された。普段は誰でも入ることができる屋上庭園だが、昨年までの巡行時は混乱を避けるために入場が規制されていた。

大津市から訪れた会計年度任用職員の菅井布美さん（５１）は「休憩をしながら、ゆったり見ることができてよかった」。京都市左京区の会社員、長谷川哲也さん（３７）は「屋上からは山鉾の全体が眺められた。沿道とは違う魅力があった」と笑顔を浮かべた。

京都市は参加者へのアンケートの結果などを基に、来年度以降の実施を検討する。（堀口明里）