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マッチョが街をきれいに…プロテイン愛飲者らが社会貢献 「健全な肉体」の先も見据えて

産経ニュース / 2024年10月4日 21時9分

「社会貢献をエンタメ化したい」と話す、イベントを主催するレバレッジの社長、只石昌幸さん (鈴木美帆撮影)

マッチョが社会を救う!? 鍛え抜かれた筋肉自慢の男女が社会貢献活動を行うイベントが東京・渋谷を中心に継続的に行われている。主催するのはプロテインなどを扱うフィットネスブランド「VALX(バルクス)」を展開するレバレッジ(同区)。ユーザー向けに開催され、毎回50人以上が参加する人気イベントだ。ファン同士の交流を超えて、社会貢献や健康への気付きといったきっかけ作りになっている。

フィットネスブランドならではの方法で社会問題に取り組もうと令和4年に始まった社会貢献イベント。ハロウィーン翌日の渋谷やお花見シーズンの代々木公園、隅田川花火大会翌日の清掃などを行った。

通行人も興味津々

今年7月には、渋谷区と連携した清掃イベント「壁の落書き消しマッスル」を開催。持ち物は「筋肉の見える服装」。躍動する筋肉をあらわにしながら、道玄坂でマンション前の壁の落書きを消し、JR渋谷駅ハチ公口近くでは壁に貼られたシールを剥がした。抽選で選ばれた約30人のマッチョ集団が一心不乱に力をふるう姿に、道行く人らは興味津々だった。

「普段のトレーニングよりきついかも」と参加した30代男性。「肉体を何に生かせるかと考え、社会貢献に少しでも力添えができれば」と気合を入れていた。この日のために沖縄県の石垣島から来たという20代男性は、「なかなか落ちないけれど、筋トレとは違う爽快感。街がきれいになると生活していても気持ちが違うと思う」と清掃に励んだ。

参加者の中には若年層や女性も。「筋肉交流しています」というのは同社のプロテインを愛飲する30代女性。「年齢性別関係なく、共通の話題がある」と、トレーニング法など話に花が咲き、ファン同士の交流にもなっていた。

エンタメ化したい

「社会貢献をエンタメ化したい」と狙いを語る同社社長の只石(ただいし)昌幸さん。「マッチョが社会貢献しているのは、見栄えが良くて楽しそう」と、社会問題への関心を持つよう促している。

同社は、プロテインのイメージを変革中。「マッチョのための飲み物だったが、おいしい味と面白いことを仕掛けて、より一般の方々まで飲めるブランドにしている」ことで、多くの人に健康を自分事にとらえてもらうよう仕掛ける。その上で、「おいしくて飲み始めたら、筋トレもしてみたいと思うはず。それがシニア層まで広がってほしい」と、健康寿命を延ばして介護など社会問題の解決まで思い描く。

初めての落書き清掃だったが、「みんなで協力して何か一つのことをやるってすごくいい」と満足げ。加えて、「落書きをするのは何か鬱憤がたまっているのかもしれない。健康を意識して筋トレをしたらこんなことする暇もなくなる」と、〝世直し〟効果も期待する。

「みんなが誰かに対して攻撃するとかではなく、もっと自分に目を向けてほしい。自分を大事にしだしたら絶対他人を大事にする」。テクノロジーが進化しても使うのはあくまで人間で、人間に世界一向き合うブランドにして人類をもっと強くしたい。只石さんは、「健全な肉体」の先を見据えている。(鈴木美帆)

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