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「大阪・四條畷を誰よりも考え働きぬいた」元全国最年少首長の東修平市長、2期8年で退任

産経ニュース / 2025年1月19日 17時30分

集まった市民や市職員らを前に退任のあいさつを行う大阪府四條畷市の東修平市長(左手前)=17日正午ごろ、同市役所前

19日で2期目の任期を終える大阪府四條畷市の東修平市長(36)は17日、最後の登庁日を迎え、市役所で退任式にのぞんだ。初当選時は28歳で全国最年少の市長として注目を集め、市長後継候補の公募や国内選挙で8年ぶりの電子投票を行うなど、人口5万人余りのまちから全国的な話題もつくった。

東氏は市職員、市議や市民らに「8年間誇れることがあるとしたら、市のために誰よりも考え働きぬいた」とあいさつした。

同市出身の東氏は京都大を卒業後、外務省やシンクタンク職員を経て、平成29年1月に市長就任。29年度、市の借金を示す市債残高は155億円(一般会計決算)あったが、令和5年度は122億円まで減らした。一方、市の貯金にあたる基金残高は43億円から70億円に増加。8年間の実績を「財政健全化や人口の社会的増加は数字に表れた」などと強調した。

「長い権力は腐敗する」との持論から市長を2期8年で退く決断をしたとする。一方、後継候補に関し、全国初の民間人材サービスを使った公募に踏み切り注目を浴びたものの「市にゆかりのない人物が選ばれる可能性もある」などと賛否の声があがった。

東氏は「過去にも副市長や職員らを公募し、新しい風を取り入れてきた。その流れの延長線上」と説明。新しい風による「日本一前向きな市役所」を掲げる中、市職員らの提案で電子投票の実施が決まるなど「職員らが挑戦する姿勢がうれしかった」とした。

次期市長には、公募で後継に選ばれ市長選で初当選した元市職員の銭谷翔氏(36)が就く。自身の今後については「一市民として、これまで培った知見を少しでも生かせれば」と述べた。

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