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人間国宝の吉田玉男さん、大阪・八尾の母校で特別授業 文楽の魅力を後輩に伝える

産経ニュース / 2024年11月27日 8時30分

人形遣いを体験する生徒ら=大阪府八尾市立八尾中学校 (西川博明撮影)

大阪府八尾市在住の人間国宝で人形浄瑠璃文楽の人形遣い、吉田玉男さん(71)が、母校の市立八尾中学校で文楽の特別授業を開いた。大阪・日本橋の国立文楽劇場を拠点に活動を続ける玉男さんは後輩の生徒らに「文楽は大阪の文化。少しでも興味を持ってくれたら」と語った。

玉男さんは「人形遣いの知り合いがいた」のが縁で中学生の頃に文楽の手伝いをするようになり、昭和43年に初代吉田玉男さんに入門。吉田玉女(たまめ)と名乗り、翌44年に初舞台を踏んだ。

平成27年には師匠の名を受け継ぐ形で、二代目吉田玉男を襲名。長年の功績がたたえられ、令和2年に紫綬褒章、5年に人間国宝に認定されるとともに市文化特別賞にも選ばれた。

特別授業では、代表の生徒らが3人で人形を操る人形遣いを体験。生徒らからは「人形を扱うのは難しかった」「楽しかった」という声があがった。

こうした特別授業は、同市の大松桂右(けいすけ)市長が市教育委員会とともに「ほんまもん(本物)に触れてほしい」との思いを込めた肝いりの企画で、文化や芸術、スポーツなどの第一線で活躍する同市出身者らの協力を得て、順次実施。これまでに格闘技K-1初代バンタム級王者の黒田斗真さんや講談師の旭堂南龍さん、落語家の桂源太さんらが特別授業を行った。

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