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「研鑽重ね、恩に報いたい」内閣総理大臣賞 松﨑龍翠さん 第41回産経国際書展

産経ニュース / 2024年8月8日 13時59分

第41回産経国際書展で内閣総理大臣賞を受賞した松﨑龍翠さんの作品

東京・上野公園の東京都美術館で14日から21日まで開かれる「第41回産経国際書展」(産経新聞社、産経国際書会など主催)で、福島県二本松市の松﨑龍翠(りゅうすい)さん(80)が内閣総理大臣賞を受賞した。

受賞作では、「三国志」に登場する英雄の一人である魏の曹操の詩の一部を書いた。「老驥伏櫪志在千里」(ろうきれきにふすともこころざしせんりにあり)は、「年老いた駿馬(しゅんめ)は厩舎(きゅうしゃ)に伏して休んでいても、まだ千里を走る意気込みがある」との意。松﨑さんは「自分は〝優れた馬〟ではないが、年を重ねて考えることはこの詩と一緒」と書に込めた思いを語る。

福島県浪江町で印刷工場を営んでいたが、平成23年3月の東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故により避難を余儀なくされた。事故発生から13年以上たった今も、避難生活が続く。

小学生で始めた書道は「無心になれるのが魅力」といい、原発事故直後の23年5月も避難先で書いた作品を産経国際書展に出品した。「書いているときだけは、苦しみや悲しみから解放された」と振り返る。

産経国際書会の副理事長でもあり、第41回産経国際書展と同じ時期に開催される「2024産経ジュニア書道コンクール」では審査長を務める。また、東京・東上野で煌心(こうしん)書道会を主宰し、後進の指導にも当たる。

今回の受賞について、松﨑さんは「支えてくれた皆さんのおかげ。今後も研鑽(けんさん)を重ね、恩に報いたい」と話している。

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