「カフェインコントロール」で健康に コーヒーの新選択肢、時間帯や目的別に 近ごろ都に流行るもの
産経ニュース / 2024年11月23日 13時0分
シャキッと集中力を高めてくれる、一杯のコーヒーに宿るカフェインの作用。頼りになる半面、夜になっても眠れない、胃がむかつくなどの影響も及ぼす。そこで時間帯や体調、目的に応じてカフェイン量を選んで飲むコーヒー習慣「カフェインコントロール」が広がりつつある。レギュラー、デカフェ(ノンカフェイン)、カフェイン半分を選べる専門カフェが注目されており、インスタントコーヒー最大手からもカフェインハーフが発売された。カフェインとうまく付き合うことで、健康や生活の質を高めるねらいだ。
代謝能力に個人差 加齢で低下も
「仕事前の気合レギュラー」「癒やしの時間に低カフェイン」…。顧客の声が張り出されたカフェ。東京メトロ・日本橋駅近くのチューズコーヒー(東京都中央区)は、カフェインコントロールの実証店舗だ。
超臨界二酸化炭素抽出法により味わいはそのまま、コーヒー豆からカフェインのみを除去する技術を東北大と共同研究しているベンチャー企業、ストーリーラインが運営している。
本日のおすすめ390円(М)などがあり、カフェイン量はレギュラー、ハーフ、デカフェを選べる。「同じ味で同じ値段。カフェインコントロールを当たり前の習慣にしたい」と岩井順子社長(62)。カフェイン除去の研究開発や工程にかかるコストは度外視して提供している。
6年前に起業。EC通販から始め、東北大学ベンチャーパートナーズの出資を受けて一昨年10月に実店舗をオープン。1日100~200人の近隣オフィスワーカーに利用され、購買データを調査分析している。
21日発表の資料によると、低カフェイン(ハーフ、デカフェ)の選択率は45%。夕方(16~18時)が64%と最も多いが、朝(7~9時)も24%に選ばれている。また、過去にカフェインに起因する体調不良経験を持つ人が40%おり、87%が今後もカフェインコントロールを続ける意向を示した。「効果の体感が習慣化につながる。潜在需要は大きい」と岩井さん。将来的には生産国にデカフェ技術を導入し、高付加価値化で経済支援する構想が、ルワンダ政府との間で進められている。
◇
健康な成人のカフェイン摂取量の目安は1日あたり400ミリグラムまでとされ、140ミリリットルカップでコーヒー5杯分に相当する。過剰摂取による不眠や依存性の問題が指摘されるなか、インスタントコーヒーのシェア1位「ネスカフェ ゴールドブレンド」から20日、カフェインハーフが新発売された。低カフェインでもおいしく飲める豆の選定と焙煎にこだわり「カフェインチョイス」をうたう。
スティックタイプ20本入り希望小売価格506円。EC通販サイトのアマゾンや一部ドラッグストアなどで先行発売中で、東京都渋谷区の実店舗「ネスカフェ原宿」のドリンクメニューにも登場している。
◇
カフェインの作用について、大東文化大スポーツ・健康科学部の福島洋一教授に聞いた。
「脳内には疲労に伴い産生されるアデノシンという物質があり受容体に結合することで眠くなるが、似た構造のカフェインが先に受容体に結合することで眠気を抑える。このためコーヒーを飲むと元気が出て、集中力や注意力を高い状態に戻してくれるのです」
カフェインは30分から1時間で血流に乗って脳に届き、約4時間で半減するという。「特に午後、夕方以降は睡眠に影響しないようコントロールしてほしい。カフェイン代謝の能力は遺伝子レベルでの個人差があり、加齢で弱くなる傾向もあるが、低カフェインコーヒーを活用すればもうひとつの有効成分ポリフェノールも無理なく摂取できます。カフェインは胃酸分泌を促すため空腹で飲むよりは、お菓子などと一緒においしく楽しく休憩してほしい」。会話を伴うコーヒーブレークには、社会的な健康効果もあるそうだ。
自分に合った飲み方を見極め、末永く楽しもう。(重松明子)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
CHOOZE COFFEE、「カフェインコントロール」実証店舗データを全公開!顧客の約5割が低カフェインを選択。
PR TIMES / 2024年11月21日 10時40分
-
カフェイン50%オフの「ネスカフェ ゴールドブレンド」が登場 - 夕方にも適したコーヒーとして提案
マイナビニュース / 2024年11月20日 9時37分
-
【ネスカフェ】日本初「カフェインハーフ」新発売!他のシリーズと飲み比べ
イエモネ / 2024年11月19日 13時0分
-
インスタントコーヒー市場初 「ネスカフェ ゴールドブレンド」からカフェイン50%オフ商品が登場
食品新聞 / 2024年11月15日 21時44分
-
日本初(※1) カフェイン50%オフ(※2) のソリュブルコーヒー「ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインハーフ」、11月20日(水)新発売
PR TIMES / 2024年11月15日 15時45分
ランキング
-
1「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
くるまのニュース / 2024年11月23日 9時10分
-
2とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
-
3小泉孝太郎がやっている「納豆の最高においしい食べ方」 タレ半分、“あるもの”をたっぷり
Sirabee / 2024年11月22日 16時15分
-
4ファミマの「発熱・保温インナー」はヒートテックより優秀? コンビニマニアが比較してみた
Fav-Log by ITmedia / 2024年11月21日 19時55分
-
5カップヌードル、約1割が“アレ”を入れて食べがちと判明 ギャル曽根も「すごい好き」
Sirabee / 2024年11月19日 4時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください