あっけにとられるニュースばかり 今こそしゃっきりと、覚悟を決めて臨まなければ 家族がいてもいなくても 久田恵(823)
産経ニュース / 2025年2月11日 8時10分
年が明けて以降、することもなくて、テレビを見ていると、「ええ~っ、なんてことなの!」と、あっけにとられるようなニュースばかりが続いた。
車の行きかうフツウの道路に、いきなり大きな穴がぽっかりと開いてしまうとか。海の向こうでは、軍用ヘリコプターがいきなり旅客機にぶつかって落ちてしまうとか。心の痛む考えられない事故が起きた。
そんなニュースを前にしているこちらとしても、目下、体力も気力もとどまることなく落ち続けている状況でもあるわけで…。
この「落ちる話」ばかりで始まってしまった、この奇妙な年をこれからどんなふうに生き抜いていったらよいのかしら、と私としては、なにやら不安をかき立てられた。そう思う人は少なくないのではないか。
それにしても、である。こんな年の始まり方が、これまでにあっただろうか? 去年の新年はいきなり、大きな地震が起きて、驚いたけれど、今年もまた、なかなかの衝撃的な始まりだった。なんだかどこかで世界がほころび始めているのかもしれない…、とめどもなく…、なすすべもなく…、そんなふうに考えると、落ち込んできてしまう。
たとえ、そうだとしても、とにもかくにも、こんな感じで今年が始まってしまったからには、それなりにこちらも覚悟を決めて臨まなければならない。
そう、しゃっきりと、しっかりと、たとえ世界がどこへ向かっていくにしても、目をそらさず、見ない振りなどせず、きっちりと、それを見届けようと思わなければならないのかもしれない。昨今のような予想もできない事態が起こるときこそ、自分の精神力が試されているのかもしれない。
などと妙に大げさなことを私は、思ってしまったのだった。(ノンフィクション作家 久田恵)
ひさだ・めぐみ
昭和22年、北海道室蘭市生まれ。平成2年、『フィリッピーナを愛した男たち』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。介護、子育てなど経験に根ざしたルポに定評がある。著書に『ここが終の住処かもね』『主婦悦子さんの予期せぬ日々』など。
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