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慰霊の日 沖縄戦終結から79年 県主催の沖縄全戦没者追悼式に約4500人

産経ニュース / 2024年6月23日 17時6分

沖縄全戦没者追悼式であいさつする岸田文雄首相=23日午後0時44分、糸満市の平和祈念公園(彦野公太朗撮影)

沖縄戦が終結して79年となる23日、沖縄は亡くなった人々を悼む「慰霊の日」を迎えた。最後の激戦地となった沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園では、県主催の「沖縄全戦没者追悼式」が営まれ、約4500人が参列。岸田文雄首相や玉城デニー知事らとともに平和の誓いを新たにした。

追悼式では戦没者への黙禱後、玉城知事が平和宣言で、南西諸島の防衛力強化などを盛り込んだ安全保障関連3文書によって「自衛隊の急激な配備拡張が進められ、悲惨な沖縄戦の記憶と相まって沖縄県民は強い不安を抱いている」と訴えた。

岸田首相は「沖縄戦の悲惨な実相と平和の尊さを次世代に継承していくことはわれわれに課された責務だ」とし、沖縄の基地負担について「政府として重く受け止め、負担の軽減に全力を尽くしていく」と述べた。

式典では、県内の児童・生徒を代表し、宮古島市の県立宮古高校3年、仲間友佑さん(18)が自作の平和の詩「これから」を朗読した。

平和祈念公園内の石碑「平和の礎」にはすべての戦没者の氏名が刻まれており、今年は新たに181人が追加され総数24万2225人となった。

戦争で父を失い、毎年「平和の礎」を訪れている北谷町の與那覇全恵(よなは・ぜんけい)さん(84)は「ずっと平和であってほしい。子供や孫に戦争を経験させたくない」と話した。

沖縄戦では、昭和20年3月26日に米軍が那覇市西沖の慶良間諸島に上陸してから、第32軍司令官の牛島満中将が自決し、組織的戦闘が6月23日に終結するまで、日米あわせて20万人以上が戦死し、県民の4人に1人が犠牲になった。

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